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幸いにも、分隊長の意識はあった。ほっとしながら、分隊長の傷をみようとしたが、触れようとした手が血で染まっていたので辞めた
『モブリット、これ分隊長用の救急箱。これで分隊長の応急処置を頼んだ』
モブ「Aは？」
『僕はさっきあった川に飛び込んでくる。こうも返り血が凄いと、さっきのうちの班みたいに驚かれるかもしれないからね』
ケイ「俺はまだ怪我があるんじゃないかって疑ってるけどな」
『ホントに怪我してないよ！……多分。それじゃっ！』
なにも言い返せないように、立体機動でその場を離れた
川に飛び込んだ瞬間、地面がグラグラと揺れる。そして地面が割れ始めた。
さっさと赤黒くなった川から出て、分隊長の所に戻った。
戻る時にチラリと見えた炎は、恐らく調査兵団だ
アー「本当に怪我は無さそうだな。関心した」
『僕のことはいいから、分隊長は？』
ニフ「肩を怪我してますが、先程血は止まりました。それに、後遺症も心配しなくて大丈夫です」
『そっか…。はぁ…良かった……』
荷台に寝かされている分隊長をみてほっとしたその瞬間、地面が大きく揺れ、巨人がでてきた。それも、超大型巨人よりもデカい巨人だ
ニフ「な、なんですか…アレ…」
『分からない…ヒストリアとかじゃなければいいんだけど…』
モブ「ああ…。リヴァイ兵長達は大丈夫なのか？」
ケイ「あの地面の崩れ方じゃ、無事では済まされねぇだろ…！！」
アル「っ！！僕、皆を探してきます！！」
アー「俺も行ってくる！」
アーベルとアルミンが走って巨人が出てきた穴へと向かった
僕は、動かなかった。あの巨人を眺めながら、しっかりと分隊長の様子を確認した
モブ「あの巨人、俺たちじゃなくてどこに向かってるんだ？」
ニフ「奇行種なんですかね？だとしたら、人が多い場所に向かってるはず…」
ケイ「進行方向を正確に割り出せたら分かる」
『……あの方向は…多分オルブド区だ』
ハン「今は…どうなってる、？」
『分隊長！！大丈夫ですか？！』
ハン「ああ…大丈夫だ」
モブ「地下空洞から超大型巨人よりも2倍近くデカい巨人が這い出てきたんです」
ハン「え、なにそれ！」
聞いた途端、分隊長が目をキラキラさせながら起き上がろうとしたので、慌てて背中を支えて巨人が見えるようにした
ハン「これは凄いね…！！流石にこれを捕らえる事は難しそうだ…残念」
ケイ「しっかし、どうやって倒すんでしょうか…」
ハン「そりゃあエルヴィンがすっごい作戦を考えてくれるさ」
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作者名：れもんっ | 作成日時：2023年4月7日 3時
