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6話 ページ7

「さて、お主との会話を楽しみたいところじゃが…


外はもう暗いようじゃ。

帰った方が良かろう。」



そう言って

蓮の持つ本をスッと奪い取る


蓮は暫く固まったままだったが

重い腰を上げて立ち上がる




『…………分かった。』



蓮は机の上にあった何冊かの本と荷物を持つ



「全く…

言わないとお主は帰ろうともしないのう。」



ため息をつきながら独り言のように話す


蓮は黙々と本を元の棚に戻していく




「例の件じゃが、引き受けてくれて感謝するぞい。

もっとも、
これについては紫咲くん辺りが反対しそうなものじゃが…。」




『………遊莉が…良いって…言ったから……。


……面白いからって………。』




「ほう、彼奴のお目にかかる人材であったか。


よいよい♪

それでこそ革命児じゃ。」




片付けも終わり

蓮が退出しようとドアに手を掛けると



「蓮くんや。」




零はそこで声をかけた


かけられた蓮はぴたりと動きを止め振り返る




「明日は遅刻せずしっかり来るんじゃぞ。


その後もしっかり授業を受けるのじゃ。



良いな?」




零はそう言って優しく微笑む




『……うん………。』



蓮はそう淡白に答えてそのまま図書室を出て行った









「全く…実に愛らしいのう。」





手元にはまだ蓮から取り上げた本がある


その本を零は元に戻すと



窓を開けて外を見下ろす





「早く我が物にしたいものじゃ。」





そう言って


玄関から出てくるだろう蓮を待ちながら妖しく微笑った









次の日



蓮は零に言われた通りに登校した


途中蓮を不思議そうに見ながらヒソヒソと話す者もいた


しかしそんなことに目を向けず歩く蓮を後ろから声を掛ける者がいた




「蓮。おはようございます。」




振り返ればそこにはピンクの長い髪を揺らした遊莉がいた

そしていつもと変わらない笑顔を浮かべている



『……おはよ…ぅ………。』



「昨日は随分と探したんですよ。全く…。


それと、今日は打ち合わせをしますよ。

彼が入ったため、修正しなければならないことが山ほ

どありますので。」




『…………。』




蓮はただただ前を向いていて、返事もしなかったが

遊莉には分かったようでそれ以上は話さず


他愛もない話を蓮に聞かせた




「ーー伏見さんとはとても気が合います。

彼は一応fineの所属ですが、

プライベートでは色々とお話をします。」



『………楽しい…の…?』



「えぇ。」

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作品ジャンル:アニメ
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クリきんとん(プロフ) - 突然コメントすみません失礼します。凛月くんが英智様のことを呼ぶとき、せっちゃんではなく、えっちゃんだったような気がするのですが、、、私の間違いでしたら、すみません。37話を見ていて、ふと思ったので、コメントさせていただきました。失礼しました (2022年3月23日 3時) (レス) @page40 id: 8473a87ec5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アニット9 | 作成日時:2021年8月16日 19時

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