44話《スカウト終了》 ページ48
「昨日はお疲れ様。
かなり評判が良かったみたいだよ。」
「うわー、遅刻してきたくせに偉そうなこと言ってる人がいる。」
「ふふ、君も大概だろう。」
生徒会の仕事で少々遅れてきた英智に苦言を漏らす凛月
彼がイスに座ると創は用意していたティーカップに紅茶を注いだ
白い湯気が仄かに立ちこめる
「ありがとう、創くん。
ん、これは…いつもと香りが違うね。良い匂いだ。」
それを聞くと創は顔をパァッと明るくして嬉しそうに言った
「はい!そうなんです。
白華先輩にアドバイスを貰って、ぼくなりにブレンドしてみたんですよ♪」
「!へぇ、そうなのかい?」
『……。』コク
英智が驚いたように聞くと蓮は軽く頷いた
「(創くんも彼に懐いたみたいで安心したよ。
でも、やっぱり解さないなぁ…。)」
紅茶の水面に映る自分を見るとカップに口をつけた
口の中に広がるその風味は鼻から抜けていく
「うん、凄く美味しいよ。」
「えへへ、有難うございます♪」
嬉しく顔を綻ばせる創の笑顔をみて英智は笑った
「はーくん、俺もおかわり。」
「はい!」
そうして創はティーポットを持ってカップに近づけた
空だったはずのカップの中が温かな紅茶で満たされていく
そんな中
英智は優しそうな笑みを浮かべて蓮を見つめた
対して蓮はその視線に気づいていないのか、ただボーッと前を見ている
「(朔間くんが苦戦するのも分かる気がするなぁ。
まぁ、僕の場合恋心ではないけどね。
“モンシロチョウ”…
その名の通り彼はどこまでも白くて、どこまでも美しい。
でも、それは表面でしかないんだろうね。
奥には何が眠っているのやら。
…あぁ、欲しいなぁ。」
そうして再び口に紅茶を流し込んだ
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スカウト終了しましたね。
蓮くんメインのはずなのに英智先輩目線が多かった印象です。
すみません。許して。
もう少ししたら続編も出して、番外編もやれたらやりたいです。
それと、
この小説をお気に入りに登録してくれる方々が増えてきていて嬉しく思います。
ありがとうございます。
実を言うとこの小説に登場するオリキャラ達は割と昔から考えていた子達なので、尚更嬉しくて嬉しくて。
ずっと温めていたネタなので…。
これからも続けていくのでどうか温かい目で見守ってくださいますようお願い申し上げます。
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クリきんとん(プロフ) - 突然コメントすみません失礼します。凛月くんが英智様のことを呼ぶとき、せっちゃんではなく、えっちゃんだったような気がするのですが、、、私の間違いでしたら、すみません。37話を見ていて、ふと思ったので、コメントさせていただきました。失礼しました (2022年3月23日 3時) (レス) @page40 id: 8473a87ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アニット9 | 作成日時:2021年8月16日 19時