41話 ページ45
明らかに食べきれないような量をいかにも聞き取らせないかのように早口で言う彼ら
流石の態度に周りの客もざわつき始める
創も今にも泣き出しそうにオロオロしているので、更に彼らを面白がせてしまう
それを見兼ねて凛月が「ちょっと!」と言いかけたその時だった
『申し訳ありませんお客様。
ご注文は私が承ります。』
まさかの人物が割って入ってきたので創は目を見開いた
そして彼らは新たな獲物を見つけたかのようにニヤニヤする
「えー?本当に大丈夫?
ちゃんと聞き取ってよねー。」
そしてゲラゲラと笑い出す
そんな様子を英智はただじっと見つめていた
「じゃあ、
フレンチトースト、ミルフィーユ、レモンティー、たまごサンド、クリームソーダ、ソーダフロート、カルボナーラ…あと、ハムサンド、コーヒーゼリー、ロイヤルティー、スパゲッティ、フルーツサンド…下さーい。」
「腹減ったなぁー!」
「(また、注文が違う…。
こんなの…。)」
先程と同様、明らかな嫌がらせ行為を客という立場を利用して正当化する
勿論、英智からすればこれらを対処することは可能だが、彼はそうしない
その理由はこの後すぐに明らかとなる
『…かしこまりました。
注文を確認させていただきます。』
「は?」
蓮は続けるように口を薄く開いた
『フレンチトースト、ミルフィーユ、レモンティー、たまごサンド、クリームソーダ、ソーダフロート、カルボナーラ、ハムサンド、コーヒーゼリー、ロイヤルティー、スパゲッティ、フルーツサンドでよろしいでしょうか。』
注文を一つ漏らさず全て言い切った蓮に対し
その客達は唖然とした様子で口を不用心に開けたまま固まる
『重ねて申し上げますと、
当店では1000円以上お買い上げのお客様には特別にお好きな紅茶のティーパック御一つを差し上げるサービスを提供しておりますが、
…いかがなさいましょうか。』
「は、いやいや…。
適当言ってんじゃねーよ。」
「ね、ねぇ。もう一回言ってみてよ。」
あり得ないとでも言いたげな様子で蓮を見る彼ら
その視線を気にする様子もなく蓮は続けた
『では、繰り返します。
フレンチトースト、ミルフィーユ、レモンティー、たまごサンド、クリームソーダ、ソーダフロート、カルボナーラ、ハムサンド、コーヒーゼリー、ロイヤルティー、スパゲッティ、フルーツサンドでよろしいでしょうか。』
英智はそれを見てフフッと笑みを溢した
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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クリきんとん(プロフ) - 突然コメントすみません失礼します。凛月くんが英智様のことを呼ぶとき、せっちゃんではなく、えっちゃんだったような気がするのですが、、、私の間違いでしたら、すみません。37話を見ていて、ふと思ったので、コメントさせていただきました。失礼しました (2022年3月23日 3時) (レス) @page40 id: 8473a87ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アニット9 | 作成日時:2021年8月16日 19時