38話 ページ42
遂に4時30分の時刻になる
植物をモチーフに綺麗に飾られたオブジェに
ガーデンテラスの雰囲気に合わせた優しげなBGM
そして綺麗に彩られた花々達
内装は自然を感じさせる温かなものである
すると早速何人かの客が遠慮がちに入店してきた
「いらっしゃいませ。
こちらの席にどうぞ。」
いち早く創は客に走り寄り席を案内した
生徒会長が経営すると聞き少しばかり緊張気味であった客達だったが、
創の穏やかな雰囲気に当てられ、リラックスしたようだった
案内された席に座ると早速メニューを取り出し見始める彼ら
そうしているうちにまた別の客が入ってくる
お冷やを客に配る凛月はその場から「いらっしゃいませー。」と声を出すと今度は英智が客を案内した
そして先に案内していた客からオーダーがくる
蓮は短く返事をするとペンとメモ帳を取り出した
『…ご注文の方を伺います。』
スラスラと吐き出すように話す蓮
英智から渡された台詞通りで、
綺麗な佇まいも相まって、思わず客は見惚れてしまっていた
「…あ、えーっと、
このサンドウィッチ3つと…フルーツティー？を3つ下さい。」
『畏まりました。少々お待ちください。』
蓮はそう言ってお辞儀をしその場を後にした
「シーくん出来てんじゃん。
エッちゃん何かした？」
蓮の接客を見て凛月は1番に英智を怪しんだようだ
「僕たちが準備している間に彼には別の準備をしてもらっただけだよ。」
「ふーん。道理で居ないなぁとは思ったけど。」
「それよりも、いいのかい？呑気に話をしていて。
次の客のお出ましだ。」
すると入り口から2人の客が訪れる
「はいはい。いってくるよ。」
凛月はそう言って欠伸を一つすると「いらっしゃいませー。」と声を上げた
「…忙しくなりそうだ。」
するとさらに客が入店してきた
英智は笑顔を浮かべあたりが良さそうに挨拶をする
そうして時間が経ち
時計が5時を回ると見慣れた客が訪れた
「シロくーん♪
来たよぉ！」
「こらルイ。
あまり騒いではいけませんよ。」
『…いらっしゃいませ。』
ルイはパタパタと蓮に駆け寄りギュッと抱きつく
「わぁ、エプロンをつけたシロくんだぁ！
レアだよレアぁ♪
写真撮って良い？」
「写真は後でも出来ますよ。」
興奮気味のルイを諌めながら遊莉もゆっくり蓮に歩き寄る
「素敵ですよ。蓮。」
『……ぁりがとう…。』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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クリきんとん(プロフ) - 突然コメントすみません失礼します。凛月くんが英智様のことを呼ぶとき、せっちゃんではなく、えっちゃんだったような気がするのですが、、、私の間違いでしたら、すみません。37話を見ていて、ふと思ったので、コメントさせていただきました。失礼しました (2022年3月23日 3時) (
レス) @page40 id: 8473a87ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アニット9 | 作成日時：2021年8月16日 19時
