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34話 ページ37

『…い、らっしゃい…ませ…。

こっちの席…にどうぞ…。』



「シーくん違ーう!

“こっち”じゃなくて“こちら”って言うの。」



『……。』




突如にして始まった接客訓練

同級生の厳しい指導のもと少しずつ成長を見せる蓮であったが

やはりどこか違和感を感じる




『……俺は…接客…しない方が…。』



「それは許さないよ♪

4人全員で接客をするのが絶対条件だからね。」




「が、頑張ってください!」




幸先が不安しかない状況を楽しんでいるような英智はニコニコとこちらを見つめた



「(今回のテーマでいえばこの面子はピッタリだからね。

逃さない手はないよ。)」






「…。」




一方で創はその様子を見ると

決まりが悪そうに下を向いた




「(ぼくも力になれれば…。)」




自分の綺麗な掌を見るとキュッと握りしめた















時計が6時を過ぎた頃


蓮は静かな図書室を訪れた

定期的に来ていた場所だが最近はライブや部活動で忙しくしていて来れていなかった



蓮は本に手をかけず真っ先に窓のほうに向かった


鍵を開け、窓を開けるとオレンジ色に染まった空が広がる




空には飛行機雲がひとつ


それを見つめながら肌寒い風を浴びていると背後から仄かな温もりが伝わってきた





「珍しいこともあるんじゃな。」




『……。』





お腹に回る腕を見てから背後に目を向けた


見れば柔らかな目でこちらを見つめる零



彼はくつくつと笑うと口を開いた




「最近見ないと思えば随分と忙しそうじゃのう。

お疲れ。」



『…。』




「?…今日はだんまりじゃのう。

どうかしたかえ?」




普段と違った雰囲気な為


零は蓮の様子を伺うように顔を覗く



すると黙ったままだった蓮が口を開いた



『……なんでもない…です…。

普通、です…。』




「!」




零はあまりの衝撃に口をぱくぱくさせる


蓮はその様子を見て頭をかしげた




『…どうか…しましたか…?』



「どうもこうもないじゃろう…。

どうして突然他人行儀なんじゃぁ…。」




心臓を抑えて唸りながら蓮に体重をグッとかけた


蓮はそれを受け止めながら答えた




『…敬語を…練習しようと…思い…ました……。』



「…練習かえ?

決して我輩と距離を取ろうというわけでなく…?」



『…はい…。』





それを聞くと零はハァっとため息をついた



「なるほど…、近いうちに行う催しの件かえ。」



『…はい…。』

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作品ジャンル:アニメ
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クリきんとん(プロフ) - 突然コメントすみません失礼します。凛月くんが英智様のことを呼ぶとき、せっちゃんではなく、えっちゃんだったような気がするのですが、、、私の間違いでしたら、すみません。37話を見ていて、ふと思ったので、コメントさせていただきました。失礼しました (2022年3月23日 3時) (レス) @page40 id: 8473a87ec5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アニット9 | 作成日時:2021年8月16日 19時

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