32話 ページ35
その日のガーデンテラスは日の光が程よく差し掛かっていて
創は空のように真っ青な髪を揺らしていた
「カップもよし、お砂糖もよし、お茶菓子もよし…
ふぅ…今日は先輩たちより先に来れて良かったです♪」
テーブルに用意したものをひとつひとつ確認しながらニコニコと笑みを浮かべていた
すると
「はーくん、おつかれー。」
珍しく凛月が早めに来る
彼は椅子を引き、座ると大きな欠伸をした
「どうぞ。」
「はーくんは偉いねぇ。ありがとー♪」
創がカップに紅茶を注ぐと、凛月はお礼を言ってひと口お茶を飲む
喉に流れる水分が乾いた喉を潤す
凛月はカップを口から離してハァと息を吐いた
「はぁー、寝起きのあったかい飲み物は体にしみるなぁ…。
はーくんも座りなよ。」
「じゃぁ、失礼します。」
よそよそしく椅子に座ると今度は凛月の方から紅茶を注ぎ始めた
「わっ！すみません！」
「いいよいいよー♪」
注ぎ終わり、カップを覗くとそこからふわりと温かな葉の匂いが舞う
「…会長さんから頂いたお茶っ葉を使ったんですけど、
こんなに素敵な匂い初めてです…。」
「まぁ、これ高いしねー。
多分余裕で市販のお茶をこのテーブルいっぱい買えるくらいするんじゃない？」
それを聞くと創はひぇ…と細い声を上げる
「ていうか、その本人はまだなの？
シーくんだって来てないし…。」
眠たくなっちゃう…と大きな欠伸をする彼を見て創は言う
「その…白華先輩って、どんな人なんですか？」
「んー…シーくんはねぇ、無口なんだよねー。
掴みどころがないから、扱いづらいかなぁ。」
そう言ってカップに口をつけた
「…DDDの時、ぼくもそういう印象を受けて、
話しづらいというか…。」
言いにくそうに話す彼を見て凛月はうーんと唸る
「良い子なんだけどねぇ。
表情は硬いし、理解できないところもあるけど…
優しくて素直なだけだよ。」
「…はい。」
「ふふ、はーくんにも分かる時がくるよ♪」
膝をつきながら優しくそう言うと
コトンとカップを置く
創の不安はまだ拭えていないが
先輩との付き合いは大切にしようと思ったようだった
「おかわり♪」
「あ、はい！」
注ぐとふわっと白い湯気がたちこめる
創はティーポットを持って
その熱を手で感じながら、溢さないように目を凝らした
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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ラッキーカラー
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西 - この方角に福があるはずです
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クリきんとん(プロフ) - 突然コメントすみません失礼します。凛月くんが英智様のことを呼ぶとき、せっちゃんではなく、えっちゃんだったような気がするのですが、、、私の間違いでしたら、すみません。37話を見ていて、ふと思ったので、コメントさせていただきました。失礼しました (2022年3月23日 3時) (
レス) @page40 id: 8473a87ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アニット9 | 作成日時：2021年8月16日 19時
