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31話 ページ34

その日


蓮は久しぶりに図書室に訪れた


扉を開け中の様子を見てみると一つの影が夕日に照らされていた


その人物は蓮を見るとふわりとわらってみせた




「こんにちは蓮くん。

いつも利用してくれて有難うございます。」




つむぎが穏やかな口調でそう話しかけると

蓮は遠慮がちにお辞儀をする



「最近、図書室を利用する人が少なくなってきていて…

なので、蓮くんがこうして本を読みにきてくれるのが嬉しいんですよ♪」



そう言って手に持っていた一冊を本を適切な場所に戻す




『……青葉さんは…友人…いるの…?』



蓮がそう突然切り出すとつむぎは驚いたように瞬きをする



「も、もしかして俺、友達いないって思われてます…?」



つむぎはショックを受けたように後退りをする




「俺にだっていますよー!

夏目くんや、宙くん


零くんとも友達です。…まぁ、俺がそう思っているだけかも

しれませんけど。」




『…どうして…友人だと…思うの…?』



その問いにつむぎはうーんと唸る




「そうですね…


話していて楽しいですし、関係を大切にしたいって思うからじゃないでしょうか?」




『……そう…。』




蓮は短く返事をするだけで

すぐに本棚に目を移した



つむぎはその様子を見ると蓮に問いかける




「蓮くんにもいますか?友達が。」



すると蓮の視線は再びつむぎに向けられた


彼は暫く間をあけるとゆっくりと口を開く




『………分からない…。』



依然としてつむぎは柔らかな笑みを浮かべている



「紫咲くんとは友達じゃないんですか?」





『……分からない…。』



つむぎはその答えを聞くとそうですかと言って優しく笑った




それ以上話しかけてこない為、蓮は再び本棚に目を移し

何冊か本を取り出した




そしてテーブルにかけてある椅子に手を置き席に座ると

いつも通り静かに読書を始めた




ペラ…ペラ…と紙を捲る音と


カタン…と本を仕舞う音のみが室内で響いていた

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作品ジャンル:アニメ
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クリきんとん(プロフ) - 突然コメントすみません失礼します。凛月くんが英智様のことを呼ぶとき、せっちゃんではなく、えっちゃんだったような気がするのですが、、、私の間違いでしたら、すみません。37話を見ていて、ふと思ったので、コメントさせていただきました。失礼しました (2022年3月23日 3時) (レス) @page40 id: 8473a87ec5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アニット9 | 作成日時:2021年8月16日 19時

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