30話 ページ33
翌朝
遊莉と別れ、蓮はいつも通り教室に入ると
向こうから勢いよく突進してくる影が見えた
「しばちゃーん☆」
その正体、スバルは蓮に向かって飛びついた
蓮は構わずそのまま受け止めると後からついてきた北斗や真が止めに入った
「突然飛びつくのはどうかと思うぞ明星。」
「あはは、もう朝の恒例になってるよね。」
「しばちゃんキラキラしてるからさー♪
俺の本能が抗えないよ☆」
「少しは抗え。」
『…。』
彼の周りに集まるtricksterの面々
あれからというもの
A組所属のtricksterは蓮と距離がやけに近く
ほぼ毎朝このようにスバルからはぎゅうぎゅうに抱きしめられる日々を送っていた
ここまで距離が近くなるようなことをした覚えがない蓮は不思議に思うも、追求はしなかった
「悪いな白華。是非俺たちはお前と親交を深めたいところな
のだが、朝から面倒な奴を相手にさせてしまって。」
『…親交…?』
「友達は多ければ多いほど良いよね!
それに俺はしばちゃんとは去年からの付き合いだし☆」
「大体の人も去年からじゃないかな…?」
わいわいと会話が盛り上がる中、蓮の中にはふつふつと疑問が浮かぶ
『(…友人…どの程度の付き合いでそう呼ぶに値する関係を築けるのか……遊莉に聞こう……。)』
蓮は暫く考え込むと黙って自分の席に座る
「あーっ!
ホッケーのせいでしばちゃん居なくなっただろ!」
「俺のせいにするな。」
「……。」
1人、真は2人の会話を耳に入れず蓮の方を見つめた
視界に映る彼はいつも通り本を読み
その姿は朝日に照らされ神秘的だった
「(綺麗だなぁ。ボクももっと話をしてみたい…。)」
「ウッキー?」
「わあっ?!ご、ごめん!何?」
「眼鏡がずれているぞ。」
不意打ちに話しかけられたので真は思わずギョッとする
その振動で彼のかけている眼鏡がずるっとずり落ちた
驚きでバクバクする心臓を押さえて眼鏡を掛け直すと困ったように笑った
「2人はすごいなぁ…。」
「「?」」
突然のことに2人は首を傾げて不思議そうに彼を見た
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クリきんとん(プロフ) - 突然コメントすみません失礼します。凛月くんが英智様のことを呼ぶとき、せっちゃんではなく、えっちゃんだったような気がするのですが、、、私の間違いでしたら、すみません。37話を見ていて、ふと思ったので、コメントさせていただきました。失礼しました (2022年3月23日 3時) (レス) @page40 id: 8473a87ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アニット9 | 作成日時:2021年8月16日 19時