女神のような母 ページ26
.
「Aちゃん！」
「寺島さ、ヒールなのに、足めっちゃはや」
「鍛え方が違うのよ」
「さすが、元ヤンぐはっ」
確かに鍛え方が違うなと思ったが俺まで殴られたら嫌なのでキュッと口を噤む。
「雷蔵、Aちゃんは大丈夫なの」
「トリオン機関の成長に伴うサイドエフェクトへの影響が疲れによって大きくなり制御ができなくなって倒れたんだ。だけど今はもう落ち着いて寝てるから大丈夫。」
「よかった...。」
ゆっくりAのもとまで行くと彼女の頬を優しく撫で、愛おしそうに微笑んでいた。
「あのすげえ綺麗な人って寺島さんのお姉さん？」
「母だ」
「まじかよ」
うちの母は確かに綺麗だし、今の様子は他の人から見たら女神のように見えるだろう。
しかし、母は今こう思っているのだ。
(うちの天使の寝顔尊すぎる)
不謹慎だぞコラと言いたいところだが演技力がハンパない母は顔に一切あの感情が出ていない。だから他人には変態であることは全く気づかれず、美人で仕事もできる完璧な母親だと認識されるのだ。元ヤンはもうばれたけど。
「皆さん今日だけじゃなくていつもAのこと助けてくださいって本当にありがとうございます。また今度改めてこの子とお礼させてください。」
人は見かけによらない
「とんでもないです。Aは優秀ですから俺たちの方が助けて貰ってます。」
「あら、そうなの？ふふ、この子ったら頑張ってるのね。」
(太刀川超でれでれしてる....！騙されてる...！)
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むっく(プロフ) - Sakura??*さん» コメントありがとうございます！恋愛要素はこれからちょくちょく入れていこうと思ってます！誰オチがいいとかあったらお気軽にどうぞ！ (2019年7月3日 12時) (
レス) id: 668d78f922 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura??*(プロフ) - いつも楽しく見させていただいてます！質問なんですが、この作品は恋愛要素入りますか？ (2019年6月30日 18時) (レス) id: 95985b7f8f (このIDを非表示/違反報告)
むっく(プロフ) - ソーダpopさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです。更新頑張ります！ (2019年6月3日 19時) (レス) id: 668d78f922 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダpop - すごい面白いです！続きが楽しみです (2019年6月3日 0時) (レス) id: a7c2f85124 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むっく | 作成日時：2019年5月2日 13時
