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雪路side

驚いた…。
てっきり兄貴は、断るだろうと思っていた、灯衣との約束もあったから。でも、いつもの優しい目じゃなくて、真剣な目で賛成の意を俺に言ってきた。

増「あそう??んじゃ現場、現場行こ。土井さーーーーん!!」

席を立ち、大声でトイレに向かった女刑事。

土「あぇっ!?増子さんなんで入ってくるんですか!?」



今、リビングには俺と兄貴の二人。

雪「何か、気になることがあんのか?」

今のうちに、兄貴がなんでこんな危険な事件を協力するのか聞いてみる。

旅「うん、ちょっとね。…僕、さっきニュースで見たって言ったよね?」

兄貴は少し詰まったけど、意を決したように、はっきりと話してくれた。でも、その顔は何処か悲しそうに、俺には見えた。

旅「ずっと視てきたからかな、人でも場所でもそこにある感情を、視なくてもわかるようになったんだ。当たってるかわからないけどね?だけど事件のニュースを見て、今までの事件になかった違和感があったんだ。」

雪「違和感?」

旅「うん。でもやっぱり、わかると言っても画面越しじゃよくわからなくて、だから実際に現場へ行って、視たいんだ。」

兄貴は頑固だ。ここまでくると俺が何を言っても聞かないだろう。でも、なんだかんだ言って許してしまう自分がいる、兄貴には甘いんだ。俺は。

雪「ハァ、わかった。俺たちの娘の約束を破らねぇよう、さっさと終わらせちまおう。」

旅「ありがとう。雪路」

真剣な顔からいつもの優しい笑顔に戻った兄貴。いつの間にか俺も、笑っていた。

増「あれ?いつの間にやら話まとまっちゃってる?まぁいいわ、行くよー。」

土井「ちょっちょっと増子さん!引きずらないで下さい!何度も言いますけど僕の方が年u痛!!」

トイレから女刑事がもう一人の刑事を引きずって出てくる。そのままリビングを通り過ぎ玄関へ、あのメガネの刑事が叫んでいたが聞く耳持たず、階段も引きずっていったんだろう、最後には悲痛な声が聞こえた。てか今も

土「イタ!イタイ!アダ!イデ!マッマスーーー…」

…本当最低な奴だ。

雪「んじゃ行くか。」

旅「うん。」

灯衣を送るつもりだったから、もう身支度はできてる。

旅「帰り、灯衣にお土産買って帰ろ?」

雪「あぁ、喜ぶだろうぜ。」

ドアに鍵をかける。帰って来て、三人揃えば此処はより愛情で埋め尽くされるだろう。そして、いつもみたいに平和な日常が流れるんだ。









この時は、俺も兄貴も、そう思っていた…

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(プロフ) - ありがとうございますー!もっと面白くしていく所存です!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
awtwmjtngt - 面白いです。最新待ってます。頑張ってください。 (2017年5月29日 20時) (レス) id: c36a27a292 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 私も男主が好きで、少ないから自分で書こうと思って始めたんです!もっと面白くできるように頑張ります♪ありがとうございます!! (2017年5月12日 18時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ - 男主探してて見つけて読んだら結構面白くて続きが気になって仕方ないですw更新頑張ってください! (2017年5月12日 17時) (レス) id: a5b79a8148 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ありがとうございます!実はスランプ状態でして…ですが頑張ります! (2017年5月6日 22時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年4月1日 1時

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