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Aside

何で怒ってるのかわからないから、取り敢えず、当たり前のことを教えてやった。これでわかる筈だけど…

雪「っ…やっぱり、殺し屋だな…」


やっぱり、か…

A「まぁな、…タチ悪いな、あんた。」

知ってて、敢えて言わせようとした口かよ。面倒臭さい奴だ、自分で言えばいいのに。

…こんなに頭が追いつかない奴等は久し振りかな。


そう思っていると、さっきまでの勢いは何処へやら、雪路という奴は大人しくなり俯いた。それを見て、止めていた二人も力を抜いた。


再び訪れる静寂。

此処を出る、いいタイミングかもしれない。脅されているが、よく考えてみれば然程問題じゃない。脅されたのは今回が初めてじゃないし、そんな奴らは何人も殺してきた。

A「(それに、警察を殺ればいいんじゃね?)」


…帰ろう。


A「なぁお前。」

探偵に声を掛け、目を見る。

A「脅し、残念だが俺の中で解決しちまった。だからもう意味は無い、帰らせてもらうぞ?」

何か言ってくると思ったが、反応はなかった。でも、諦めたような、落ち込んだような顔を向けてきた。

A「でも、」

探偵から視線を外し、向かいのソファに座っている灯衣ちゃんを見る。

A「礼は言わなきゃな。パーカー、ありがとうな。助かった。」

灯「お兄さんっ!」

笑顔で言えば、駄々をこねるような声。子供だな、やっぱ。


玄関へ歩を進める。今度こそ、止める奴はいなかった。取っ手を掴み扉を開ける。

一歩足を出そうとした時、


陽「聞いていいですか!」

不意に声が掛かり、振り返った。


A「……。」

陽「ちゃんと、聞いてなかったなと思って…」









陽「名前を、聞いても、いい…ですか?」




……

………

一瞬迷ったが教えたところで、殺し屋の名前などすぐに忘れるだろう。


取っ手は掴んだまま、ちゃんと向き直った。


A「A、荒瀬川Aだ。」



人に名前を聞かれたのは、何年ぶりだろうか…。


それだけ言い、俺は出て行った。

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(プロフ) - ありがとうございますー!もっと面白くしていく所存です!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
awtwmjtngt - 面白いです。最新待ってます。頑張ってください。 (2017年5月29日 20時) (レス) id: c36a27a292 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 私も男主が好きで、少ないから自分で書こうと思って始めたんです!もっと面白くできるように頑張ります♪ありがとうございます!! (2017年5月12日 18時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ - 男主探してて見つけて読んだら結構面白くて続きが気になって仕方ないですw更新頑張ってください! (2017年5月12日 17時) (レス) id: a5b79a8148 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ありがとうございます!実はスランプ状態でして…ですが頑張ります! (2017年5月6日 22時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年4月1日 1時

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