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雪路side
家に着くところで亀吉が気づいた。
亀「あれ、玄関が開いてる、旅人さんが開けたんですかね？」
すると亀吉が言い終わると同時に、灯衣が連れていたファミリーが走り出し階段を駆け上っていった。
灯「ファミリー待って！」
陽「灯衣ちゃん！走ると危な「んぎゃっ！」え？」
ファミリーを追って走った灯衣を陽子先生が呼び掛けた途中、家の中から声が響いた。兄貴でも灯衣でもない、不審に思った俺たちも急いで家に入った。
＿＿＿＿＿＿＿＿
と、これがほんの数秒前の出来事。そして俺たちが見たのは、ファミリーに乗っかられていた知らない奴と倒れていた兄貴だった。
兄貴が倒れていたのを見て直ぐにわかった。
雪「危ない真似すんなよ…兄貴。」
旅「ごめん…。」
ちょっとキレ気味に言えば素直に謝った。危うく殺されかけたんだ、怒りたくもなる。
…それにしても
雪「(あり得ねぇ。)」
俺たちの目の前には凶悪犯。兄貴があの時また会えると言っていたが、まさか本当に家に来るとは思わなかった。
亀「…っ！」
陽「……。」
横を見れば、亀吉は口を開けてまだ驚いている。陽子先生に至ってはさっきから黙ったまま。ファミリーが吠える鳴き声と灯衣がきゃっきゃっと騒ぐ音だけがこの場で響いている。
？「めんどくせぇ。」
突然、低い声が聞こえた。
前を見ると、ファミリーと灯衣を軽々と引き剥がし立ち上がった奴が視界に映った。刺さるような目つきでこちらを凝視している。
…体が強張っている。
奴の手には、アイスピックが握られている。
亀「あぁぁっ！警察！通報！！」
亀吉がもうパニック状態。
雪「待て！」
通報しようとする亀吉を止める。正直俺も焦ってはいるが、情けない話、今は灯衣と冷静な兄貴に任せるしかない。あの二人が何故こんなにあんな奴を気にとめるかがわからないが、俺たちは見守るしかない。あいつが行動を起こしても、守れる体制で。
その時、灯衣が奴の前に行き、自分よりも背の高い男を見上げながら言った。
灯「お兄さん！雪路たちは悪い人じゃないよ？灯衣の家族なの！だから安心して？」
？「家族…」
灯「うん！」
灯衣がにこにこしながら話しているのを見たからか、刺さるような目つきが消えた変わりに、困惑した表情になった。
…何か引っかかる。
それは彼奴の灯衣に対する態度。会ったばかりだからよくはわからないが…それともう一つ 。
雪「(困惑してる？変だな、兄貴の話だと…。)」
そう俺が考えていると、
陽「あの！」
ずっと黙っていた陽子先生が、口を開いた。
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扇(プロフ) - ありがとうございますー！もっと面白くしていく所存です！！ (2017年5月29日 22時) (
レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
awtwmjtngt - 面白いです。最新待ってます。頑張ってください。 (2017年5月29日 20時) (レス) id: c36a27a292 (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - 私も男主が好きで、少ないから自分で書こうと思って始めたんです！もっと面白くできるように頑張ります♪ありがとうございます！！ (2017年5月12日 18時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ - 男主探してて見つけて読んだら結構面白くて続きが気になって仕方ないですｗ更新頑張ってください! (2017年5月12日 17時) (レス) id: a5b79a8148 (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - ありがとうございます！実はスランプ状態でして…ですが頑張ります！ (2017年5月6日 22時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：扇 | 作成日時：2017年4月1日 1時
