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旅人side
歩調が止まった。僕との距離はもう半分。
A「…は？」
旅「入って来る時見ませんでしたか、上の看板。僕、探偵なんです。だからたまに警察に協力したり、お世話になったりしていて…」
A「…脅し、か？」
旅「はい。」
微笑んで言えば、僕を睨みつけた。
殺し屋を職業としている彼なら、こんな時何か動きを見せると思った。
だが、何もしてこない。
旅「…ここから出たいけど玄関が僕の後ろにあるから行けない。強行突破しようにも脅されてる身、顔も服装も見られたから通報なんてされたら逃げ切れるかどうか…口を封じるには、殺すしかない。今までやってきた何も悩む事じゃない。けれどあの子の父親、殺してしまったら…あの子って、灯衣の事かな？」
僕はAさんの考えてることを一気言った。
A「っ何でわかった？口には出ていなかったろ…」
旅「すみません、僕、視えるんです。」
A「視える…？」
旅「はい。感情とか匂い、音などが色や模様になって現れるんです。」
A「……。」
黙ってしまった。
実は、最初から視ていた。実物を視ないと本当のことがわからないからね。だからどんな反応をするのか、どんな色や模様が現れるのか探った。でも、そんな期待も虚しく、彼の感情は視えなかった。視えたのは、あの現場で感じた狂気の感情。僕に敵意を向けた時、それが現れた。今では形を潜めているけど、あの鋭く、刃物の様な模様はあの現場と同じだった。
だから驚いたのだ、何も感じていない筈なのに、表情だけがころころ変わっていた事に。
じゃあ何で考えている事は視えたのか、それは本当に視たから。どうやら彼は、感情がわからない分、頭で理解してわかろうとしているんだろう。今も形を潜めた狂気を隠す様に、考えの色や模様が出ている。
A「…感情が……」
旅「え？」
唐突に口を開いた。
A「感情が視えるのか…？本当に…」
この模様は…、期待？
旅「はい、本当です。」
A「そう、か。」
俯いてしまった。その隙にもっと深く視ようとした。けど、彼が顔を上げたと同時に、何も視えなくなってしまった。
そして、戸惑った表情をして
A「あんた、本当にあの子の父親か？なんか黒いぞ…」
話を変えられた。あの言動が気になるけど、今はAさんに合わせる事にした。
旅「いいえ。」
A「そうだよなぁ、あの子は人をおど……あえっ？」
どこで覚えたの？誰に教わった？
そんなの…
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扇(プロフ) - ありがとうございますー！もっと面白くしていく所存です！！ (2017年5月29日 22時) (
レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
awtwmjtngt - 面白いです。最新待ってます。頑張ってください。 (2017年5月29日 20時) (レス) id: c36a27a292 (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - 私も男主が好きで、少ないから自分で書こうと思って始めたんです！もっと面白くできるように頑張ります♪ありがとうございます！！ (2017年5月12日 18時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ - 男主探してて見つけて読んだら結構面白くて続きが気になって仕方ないですｗ更新頑張ってください! (2017年5月12日 17時) (レス) id: a5b79a8148 (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - ありがとうございます！実はスランプ状態でして…ですが頑張ります！ (2017年5月6日 22時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：扇 | 作成日時：2017年4月1日 1時
