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Aside
要するに全部あいつらが仕組んだ事。喧嘩した原因もあいつらが作ったんだろう。依頼が来たのも…
携帯を見る、時刻は深夜零時。
A「ぶしゅっ、だぁー！止まんねぇ」
さっきからくしゃみが止まらない、本当に風邪を引いたのかもしれない。
A「パーカー着てんのに」
このパーカーは父の形見で雨風を凌げるいいもの。でもくしゃみが出るということは、体が寒がっているということ。
深く着ようと襟を掴もうとした。
ｽｶｯ
A「あら？」
襟を掴めない、てか
A「ない！！？？着てねぇ！！」
俺は心で理解できないから、頭で理解できた事を大切にする様にしてる。だからあのパーカーは俺にとって大切なものだ。それに、ポケットに、また大切なものが入っている。絶対に無くせないし、他人に、知らない奴に触られたくない。
A「何でだ？どこで無くした…」
考えられる場所は…
俺は元来た道を引き返した。
＿＿＿＿＿＿＿
A「ない…」
服は真っ赤、結局血に濡れるんだから洗濯したって意味がない。と、洗濯してくれた数秒前まで目の前で話していた一家の死体を見下ろしながら考える。
豪邸の中は死体と物でぐちゃぐちゃ、殺しながら、片っ端から隠せそうなところを探したけど全然見つからない。
A「此処じゃないのかよ、戻り損じゃねぇか！」
銃弾を一発、花瓶へ撃つ。
ふと子供に視線をやると写真を握っていたままだった。
子供の手から抜き取る。写真には、ダブルベットに裸の男女が寄り添うに息絶えている様子が写っている。頭を銃で一発ずつ撃たれており、他に外傷はない。
びりびりに破り捨てる。
終わったことはいいんだ。それよりも大事なことがある。
ソファに座り自分の行動を思い出していると、不意にあの子のことが気になった。
A「灯衣、ちゃん」
あの後、ちゃんと家に帰れただろうか？
抱き締めてもらったか？涙を拭ってもらったか？
大丈夫っと、頭を撫でてもらっただろうか。
A「っ違う、この子じゃなくてっ…」
パーカーの行方を思い出す筈が、何故かあの子を思い出す。頭を振っても離れてくれない。
A「ん？待て確か」
頭をぶんぶん振っていたらあることに気づいた。あの公園で、あの子とベンチに座っていた時、俺は確かパーカーを掛けてやったんだった。その後は、俺が倒れて…
A「……………おっさん家か！！！」
時刻は深夜一時十九分。
血まみれのまま、榎木診療所まで俺は走った。
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扇(プロフ) - ありがとうございますー！もっと面白くしていく所存です！！ (2017年5月29日 22時) (
レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
awtwmjtngt - 面白いです。最新待ってます。頑張ってください。 (2017年5月29日 20時) (レス) id: c36a27a292 (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - 私も男主が好きで、少ないから自分で書こうと思って始めたんです！もっと面白くできるように頑張ります♪ありがとうございます！！ (2017年5月12日 18時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ - 男主探してて見つけて読んだら結構面白くて続きが気になって仕方ないですｗ更新頑張ってください! (2017年5月12日 17時) (レス) id: a5b79a8148 (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - ありがとうございます！実はスランプ状態でして…ですが頑張ります！ (2017年5月6日 22時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：扇 | 作成日時：2017年4月1日 1時
