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Aside
A「へぶしっ」
そして今現在。
母「あら、屍人さん風邪でもお引きに？」
そう聞いてきたのは、△△組織の頭の母親。高価そうな服を着込んでいる。
父「おい、何か温かいものを持ってこい。」
使用人に指示を出したのが、〇〇組織の頭の父親。こちらも高価そうな服を着ている。
A「いや、お構いなく。寒くもなんともないんで、あの俺の服は…」
母「ご心配なさらないで、今綺麗に洗濯していますから」
A「どう…も」
此処に着いて、入ろうとした瞬間服を剥ぎ取られて、代わりのものに着替えさせられた。
血まみれのまま入ろうとすれば、そうなるが…
そんな会話を柔らかいソファで向かい合ってしている此処は、こいつらの豪邸。真夜中だというのに家の中は煌びやかで、眩しいくらいだ。
父「それにしても本当に素晴らしい！」
母「そうねぇ！感動しちゃうわ！」
二人は笑った。そして二人に挟まれる形になって座っている子供を見て言う。
父・母「「流石俺/私の息子だ/ね！」」
言われた子供は、にこにこと写真を見ながら無邪気に笑っていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿
真夜中の街を歩く。今日はわからない事だらけだった。
今日の依頼を考える。特に、最後の依頼。
簡単に言えば、あの男女は実の親に殺された。正確にはその子供に殺させた。
メール内容も子供が考えたみたいだ。
家族のことは理解していたつもりだった。だがこの依頼で、またわからなくなった。
A「……。」
帰り際に言われた事を思い出す。
子「しひどさん、ひとりでさみしくないですか？」
寂しい。理解できなかったことは言うまでもない。他人の感情もわからない、感情が狂気しかない俺が、そんな事を感じたことがあっただろうか。普通の奴にはわかるのだろう、寂しいの意味が、当たり前に。感じた事を思えばいいだけ、表情に出せばいいだけなのだから。
じゃあ俺は？そう思えない、そう思う事自体に疑問を抱く俺はどうなる？普通じゃないのか？そもそも普通ってなんだ。何が普通で何が異常だ？その境界線はどこにある、もし境界線が存在すれば俺はどの類に分類される？やはり、異常なのだろうか。
？「知ってるか？普通と異常じゃ、住む世界が違うんだ…」
思わず歩を止める。彼奴が言った言葉は、今でも何も感じない俺の心に重く伸し掛かる。
また歩を進める。
誰でもいい…
誰でもいいから…
A「俺の…俺の感情を……。」
この感情も。俺は知らない。
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扇(プロフ) - ありがとうございますー！もっと面白くしていく所存です！！ (2017年5月29日 22時) (
レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
awtwmjtngt - 面白いです。最新待ってます。頑張ってください。 (2017年5月29日 20時) (レス) id: c36a27a292 (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - 私も男主が好きで、少ないから自分で書こうと思って始めたんです！もっと面白くできるように頑張ります♪ありがとうございます！！ (2017年5月12日 18時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ - 男主探してて見つけて読んだら結構面白くて続きが気になって仕方ないですｗ更新頑張ってください! (2017年5月12日 17時) (レス) id: a5b79a8148 (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - ありがとうございます！実はスランプ状態でして…ですが頑張ります！ (2017年5月6日 22時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：扇 | 作成日時：2017年4月1日 1時
