目立つ君と地味な僕〈ありやま〉

15 ページ16

母「なんで親の言うことが聞けないの！」









パシッと頬を叩かれた衝撃で、かけていたメガネが俺の顔から離れて床に叩きつけられる









山田「あっ･･･」









しまった









母「その顔！あなたのその顔が大嫌いなの！









あの人そっくり！」









最後に1発、鈍い痛みが体に生じる









母がメガネをグシャリと踏みつぶす









山田「あっ･･･」









母「親をなめないでちょうだい」









ガタンと大きな音をたててリビングから出ていった母。









助けを求める場所はない









俺が本当に小さい頃、事故で父親を亡くしている









そして母は俺の顔を嫌う。










知らないけど、多分顔が似てるのだろう。









見たことも無い人に似ているだけで殴られる。








そんな時間が嫌で嫌で会わないようにしてたのに









でも、そんな母はシングルマザーとして1人で俺を養ってくれた。









ここまで育ててくれた









もう母には一生頭が上がらないだろう









前に小さい頃、父のことを1回だけ聞いたことがある









「僕のお父さんはどこにいるの？」ってね。









まだ父さんの事故についてよく分かっていなかったその時の俺。









その時の俺に対し母はなんで言ったと思う？









母「その話２度としないで」









と冷たく言い放ったんだ








まだ小さかった俺に。残酷でしょ？









母「いつまでそこにいるつもり？早くどきなさいよ」








そんなことを思い出しているといつの間にかリビングに戻ってきていた母。









母「そのゴミ持って私の前から失せなさい」









ゴミ･･･メガネのことだろう







この間、もう一個のメガネも壊されたばっか俺。






自分で買うくらいの資金、バイトをしていない俺にはなかった







こういう時のために買っておいたコンタクトレンズ。








あーあ･･･明日からしばらくコレか･･･






ーーーーーーーーー

作者です！






私事で申し訳ないのですが、来週テストがございましてですね。








その前に勉強をしないといけないので









ここから1週間位、投稿を休ませていただきます








本当は休みたくないんですけど･･･何しろ作者、頭が悪いもので。









テストが終わったら必ず戻ってきますので






そこまでお待ちください

16→←14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す