8ー伊野尾くん、ー ページ10
高木「伊野尾くんいる…？」
授業間の休み時間に伊野尾くんのクラスに行くも、「まだ来てない！」と有岡くんが答える。
有岡「もしかして…昨日…」
高木「あ、うん…。連絡したんだけど…」
「返信こなかったか〜…」とあちゃーと頭に手をおく有岡くん。
高木「ま、本人になんで返信ないんだーとか詰め寄る為に来たんじゃないんだけどさ…、」
有岡「もし来たら俺から伝えておくわ！」
そう言った有岡くんから離れ自分の教室に戻った俺は、机に突っ伏してそのまま眠りについた
ーーーーーーー
〈キーンコーンカーンコーン
授業終わりのチャイムで突っ伏してた体を起こすと、廊下に有岡くん。
昼休みだし山田かな…と思いつつあくびをしてると〈高木！！〉と廊下から叫ばれた。
え、俺…？
寝起きの頭であまり理解が追いついていないまま有岡くんの元へ
有岡「やっと来た…寝てたな…？笑」
高木「だって眠いもん…笑で、どうしたの？呼ぶの山田じゃないの…？」
有岡「いいから！いのちゃんが来たから一緒に飯食べようぜ！」
高木「まじ！？」
と、思わず着いてきたはいいものの、昨日のメッセージのことについて何か言われるんじゃないかと、足が進まない。
有岡「ついたー！…って、どうした高木？」
気付けば見慣れた部屋の入口の前でしゃがみこんでいた。
高木「はぁ…」
有岡「…大丈夫。きっと高木が思うほどいのちゃんは酷い人じゃないから」
ガチャとドアが開く音がして〈いのちゃーんと、元気な有岡くんの声が遠ざかっていく。
いくか、
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作成日時：2023年7月11日 11時
