4ー人肌ー ページ6
ー有岡サイドー
有岡「いのちゃーん帰ろー」
机に突っ伏して寝ているいのちゃんに声をかけると「んー…」という声とともに腕を伸ばした。
伊野尾「…え、もうそんな時間?」
有岡「ホームルームはついさっき終わったよ笑」
「じゃあ帰ろ〜」なんて言いながらリュックを背負って廊下に出ていったいのちゃんに続くように俺も教室から出た。
ー
何げない会話を続けていた俺ら。
が、ふと気になっていのちゃんにこんなことを聞いてみた。
有岡「そういえばさ、高木どう…?」
伊野尾「ん?何が?」
有岡「いや、話してみて…どうかなって。ほら、話しやすいーとか?」
そう聞くと「んー…」と眉間に皺を寄せて困ったような表情。
伊野尾「んー…まだ自己紹介程度しか話してないからわかんないけど…イケメンだなーって感想?」
有岡「なんだそれ笑」
人にあまり関心がないいのちゃん。
前に紹介した人も、前の前紹介した人も、みんな「興味なーい」と言い続けたいのちゃんが…
今回も興味なーいって言うと思ったら…いのちゃんにしては意外。
もしかして…
それ以上高木が話にあがることはなかったけど、
いつもと違ういのちゃんから、気になってるんだろうなって言うのを察した。
…よし、俺が一肌脱ぎますか!笑
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作成日時:2023年7月11日 11時