友達の友達、（たかいの） (ページ22)

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20ー高鳴りーページ22

ー数週間後ー

有岡「うぉー！！海だ！！」

俺の後ろの席に座った有岡くんがそう叫ぶとみんなそれぞれ騒ぎ出す。

伊野尾「…zzz」

横の伊野尾くんだけはそんな騒ぎおかまいなしに寝ていた。

〜(伊野尾サイド)

先生「じゃあここから班別行動なー。18時にはここに戻ってくるように」

「解散」という声でみんなが一斉に四方八方へ動き出す

有岡「よっしゃあ！行こうぜ！」

ウキウキな大ちゃんが山田を連れてズンズン進む中、俺の横には髙木。

体力がない俺と一緒に歩いてくれてる。

伊野尾「俺体力ないから遅いかも、」

高木「俺も体力ないから大丈夫笑」

「一緒に行こう？」なんて後輩に気を使われる始末…。

「ほんと高木はやさ」「っ！伊野尾くん！！」

俺が喋ってるのに被せて突然叫んで俺の腕を慌てて引っ張った高木。

バランスを崩した俺は高木の胸の中に…

その瞬間、俺の真横をすごいスピードの自転車が通り過ぎた。

高木「あっぶねぇ…怪我ない？」

伊野尾「ほぁ？あ、うん…大丈夫、」

パッと離された体、

高木からする良い香りと、高木の体の温もり

伊野尾「…？」

この胸の高鳴りは…なんだろう…？