友達の友達、（たかいの） (ページ3)

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1ー彼ーページ3

あれから数日経っても、俺はあの彼を忘れずにいた。

ぽてっとした唇。眠そうな目。フワフワした…彼。

俺はなんであんな綺麗な人がいるのを今まで知らなかったんだろう…、

…考えてみれば、俺と有岡くんは1学年差。1学年違うということで、教室の階数も違う。

高木「だから会えなかったのか…」

彼を知ってしまった以上、なんとか少しだけでも仲良くなりたいと、思ってしまう。

でも急に近づいたらだいぶ変なやつだし

…あ！有岡くんに紹介してもらうのとかは…いやいや、有岡くんにそんな相談するの申し訳ないし、でも

先生「高木！ぼーっとしてるな。余裕なのか？笑じゃあこの問題といてみろ」

そんなこんな頭を悩ませていると、今授業中だったことをすっかり忘れて俺はぼーっとしていたらしい、

先生に目をつけられた。

しまった…。全然聞いてなかったから全くわかんない…

その時、チョンチョンと肩を叩かれる感触がした瞬間、横から小さく何かが書いてあるノートが俺の机に滑ってきた。

高木「えーっと、……です。」

先生「…正解だ。とはいえぼーっとするなー」

高木「はーい。」

高木「サンキュ、…山田」

山田「んーん、高木くん凄いぼーっとしてたから、笑」

俺は横の席の山田にお礼を言うと、また目をつけられないように授業を受けてるように考え事をした。