友達の友達、（たかいの） (ページ18)

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16ー寝れない？ーページ18

なんでこうなってるんだ…

伊野尾「高木狭くない？」

高木「あ、うん大丈夫…」

肩と肩が触れ合う距離。体温を感じ取れる距離。

俺は今、伊野尾くんと同じベットで寝転んでいる。

伊野尾くんの家に来客用布団がなかったのと、さすがにご両親の布団を借りる訳にはと思い、

お互い床で寝ることを譲らなかったから、伊野尾くんの
「じゃあ…一緒に寝る…？」という一言で決まった。

まさかほんとに寝ることになるとは…

距離が近すぎて心臓の音が聞こえそうで怖い。

伊野尾「高木起きてる…？」

高木「うん、起きてる」

「びっくりした。急に喋らなくなるから、もう寝ちゃったのかと思った。」という伊野尾くんの声も、

いつもより近い所から聞こえてきてそれにすらドキドキしてしまう。

伊野尾「…テストのことが心配で寝れない…？」

高木「あ、まぁ…」

この状況が緊張しちゃって寝れないとは言えない…！

伊野尾「大丈夫だよ〜俺が教えたし。…それに…」

高木「それに…？」

伊野尾「テスト赤点回避して、一緒の班になれたらいいね」

それだけ言ってスーッと寝息をたてはじめた伊野尾くん。

俺はテストと修学旅行と伊野尾くんの事で頭がいっぱいだった。