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翌日の昼頃。


私は風磨の家のインターホンを押した。


風磨「とりあえず入って」


私は風磨の家に上がって、すぐに聞いた。




「話したいことって何?」


風磨「あ、告白とかじゃねえからな」


「分かってるよ」


風磨は少し俯きながら話し始めた。




風磨「母親から聞いたんだけど・・・・・・Aって中島が東京に行った理由知ってる?」


「え?お父さんの転勤じゃないの?」


風磨「違うらしいんだ」


「じゃあなんなの?」




嫌な予感が胸をよぎった。


風磨「中島な・・・・・・」


風磨は少し間を開けて言った。


風磨「病気らしいんだ」




・・・・・・え?


「病気・・・・・・?」


風磨「しかもそれが、治らない病気らしくて」


治らない?それって・・・・・・




風磨は私が1番聞きたくなかった言葉を発した。


風磨「中島、死ぬんだって」


「風磨・・・・・・?」




私は必死に笑顔を作った。


「あは。風磨、幼い頃から私のことからかうの好きだよね。でも今のはあんまり面白くないよ?」


笑っていればきっと、全ていい方向に進む。


「もう。あ、そろそろ私健人の家行くね」




風磨「A!」


風磨が私の腕を掴む。


風磨「中島は」


「やめて!」


私はその手を振り払った。




「聞きたくない!」


私は風磨の家を飛び出した。


嘘だ。嘘に決まってる。




風磨の家から健人の家はすぐだ。


健人「はい」


健人を見た瞬間、私は安心していた。


健人「え?Aどうした?」


「どうしたって、何が?」




健人が私の頬を触る。


健人「何がって・・・・・・泣いてんじゃんかよ」


「えっ」


私は急いでそれを拭った。




「あくび」


私が言い終わる前に健人は私を抱きしめた。


健人「Aさ・・・・・・ほんと変わってない。何かあったなら言って。幼馴染みでしょ?」




健人の温もりが背中に直に伝わってくる。


「風磨がね、変な事言うの」


健人「菊池が?」


「うん。健人が、病気で死ぬ、とか」




健人の抱きしめる力が弱くなった。


「健人?なに、どうしたの?」


健人「・・・・・・本当だよ。それ」


「本当って、なにが?」




私は健人の顔を見た。


健人「俺は、病気。治すつもりで東京の大きな病院に行ったの」


健人は淡々と話す。


健人「2年間入院したけど、治らなかった。早期発見って大事らしいね」


「治らなかった、て」






健人「余命宣告されてる。もって、1年だって」

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作者名:ゆあら | 作成日時:2018年11月6日 21時

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