マホウショウジョ＊レコード【オリジナル】 (ページ2)

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Episode.1 ページ2

私はアイリ、中学2年生の少女。

この中学校の吹奏楽部に属している。

まだ入部して少ししか経っていないので、フルートの音は出せても難しいパッセージは吹けない。

私には同級生と先輩の友人がいる。

トロンボーンの夕とホルンのクラヴィス先輩だ。

下手くそで注意ばかりされている私を受け入れてくれるなんて不思議。

まあ、そうやって暫く平和にやっていた。

しかしある日の事。

学校の帰り道、私は謎の生き物に出会った。

『一体何これ…何処から来たの…？』

どんな生態なのかも分からない、住んでいる所も分からない。

只丸い黒い目で私を見詰めていた。

『まあ、私には関係ないかな。』

その場を通り過ぎようとした時。

「そこの君。魔法少女になりたくないかい？」

突然、その生き物が喋ったのだ。

『魔法…少女…？』

しかも「魔法少女」と言う謎の言葉を使ってきた。

「そう！あっその前に自己紹介をしようかな。」

戸惑う私を他所に彼は喋り続ける。

「僕はミュオソティス·ルルーシュ。ミルって呼んでね。僕は君達のような人間を魔法少女にして、僕の世界の魔物を倒して欲しいんだ！どう？興味湧いた？」

話が速いし意味が分からないし、話について行くのがやっとだった。

『えっと…もう少し簡潔に纏めてくれると…』

彼は構わず語り続ける。

「君は魔法少女になるのさ！それにこれは僕のお願い！君の友達もなってるんだよ？」

『友達？』

そう言えば今日は夕とクラヴィスを見ていない。

もしかして…

「ほら、君も魔法少女になるんだ！」

し、仕方ないなぁ…

『良いですよ。魔法少女になります。』

そう、私は契約してしまった。

魔法少女になったら戦わなければならない事。

何度も傷つき、死に、生き返る事。

契約した当時、私は何にも知らなかった。

…戦わなきゃ。