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「そんなんじゃあかん！」
全部食え、と言わんばかりにシャオロンの弁当をぐいぐい押し付けられたので、「大丈夫だよ」と言えば、頑なに「あかん！」と頬を若干染めて怒るシャオロン。
「じゃあ、少しおかず貰おうかな」
ついには私の方が諦めてそう言うと、シャオロンは安心したように笑う。そしてどかん、とお弁当の蓋の裏にご飯を移したシャオロンは、おかずだけが残ったお弁当自体を私に渡した。
「少しっていったのに…」
「好きなだけ食べてや」
「今度はシャオロンがご飯だけの昼飯になっちゃったじゃん」
「おれはえーの！」
「だめ」
一向にシャオロンのお弁当のおかずに手をつけないA。
「じゃあ…」とシャオロンが私の持ってきたおにぎりを指差した。
「おれ、そのおにぎり食べたい。それと交換でええやん」
「シャオロン、育ち盛りの男の子なのに…。おにぎりだけじゃ足らないでしょ」
「足りる！むしろ、元気出る！元々小食やし…」
私の持ってきたおにぎりは大層、歪な形をしている。
味付けは塩と海苔。具材はなし。
こんなおにぎりを他人にあげる行為は正気の沙汰ではないのが、シャオロンがどうしても食べたそうにこのおにぎりを見つめてくるものだから、「本当にこれでいいの？」と確認してから、手渡した。
「不味くても文句言わないでね」
「これ、Aが作ったんやろ。文句なんかあるわけないやん！」
ぱく、とシャオロンがおにぎりを一口。
そして、ぱぁぁと顔を明るくさせる。とてもじゃないが、コンビニよりも低予算のおにぎりを食べた人の反応じゃない。
私もシャオロンのお弁当のあかずを貰おうとして、箸がないことに気付く。
「あ…箸、」
流石に素手で食べるのはなぁ、と躊躇っていると、既におにぎりをペロリと平らげたシャオロンが箸を渡してくれた。「使ってないで！」と急いで口にする辺り、ピュアだなぁと思う。
「あ…おいしい」
ぱく、と卵焼きを一口。
どうやら全てシャオロンが作ったみたいで、素直にそれを褒めると嬉しそうに彼はまた笑った。「明日は、もっとご馳走作ってくるから！」と意気込んでいたので、ほどほどに頼んでいた。
昼食の時間はあっという間に過ぎて、
「はなれとうない！！！」
「またかこれ」
シャオロンがクラスの前で駄々をこねるのにデジャブを感じるこの頃。
＿＿
＿
「かわええ…もっと一緒におりたいけど、怒られるのはいや…」
忠犬は、ひとり悩む。
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しめじ - めっちゃ好きです〜😭❤️これからも無理のない程度に更新頑張ってください！応援してます！ (11月28日 18時) (
レス) id: 34533725fa (このIDを非表示/違反報告)
匿名のヤツ - コメント失礼します。shaちゃん可愛すぎ、、額が足りひん。を間に受けるknが面白すぎる、、。 (11月4日 18時) (レス) @page13 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - あんま可愛過ぎるやろ…不憫shoちゃん好き過ぎてほんと…よかったね、夢主ちゃんにいっぱい愛されるんだよ… (11月1日 15時) (レス) @page8 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
りう - あ、、、すきっ (10月31日 23時) (レス) id: 8380e3b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新頑張って下さい！ (10月29日 21時) (レス) id: a23b083970 (このIDを非表示/違反報告)
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