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シャオロンは知っている。
コネシマと言う男は、俺よりも断然、劣悪な環境で育てられ、その生い立ちも過酷なものだったこと。権力と金はある、それだけの空っぽな人間が、コネシマだとシャオロンは認識していた。
気に入らない奴は、確実に追い詰めてから自分の利益となる方向へ誘導して殺す。使用人やメイドが粗相をすれば容赦なくゴミ箱へ放り投げ、使えない駒は早急に切り捨て新たな代替え品を用意する。
”心無いな”とは思いつつ、”仕事は出来る奴”とも認識していた。
コネシマとシャオロンの関係は深いものではなく、古くからの知り合い程度。シャオロンのコネシマへの印象は、”なるべく敵に回したくない”男だった。
コネシマの怖い所は、その表向きは、整った容姿とよく回る頭で社会に溶け込み、普通を演じるのだ。本性を相手に悟らせないように近づいて、その首に噛みつく。
もちろん、この学校に通っている奴らは裏社会に首を突っ込んでいる奴も少なくない。しかし、その中でもコネシマはやばい。この世界で平和に生きたければ、あの男には関わらないのが吉というのが鉄則であるといっても過言ではないぐらいだ。
図書館で、コネシマと一緒にいるところを見て震えた。
彼奴がAの隣で不気味に笑っていたから。
「…心配、やねん」
俺の気持ちも知らないで。
Aは、「心配してくれてありがと」と笑っている。
盗られたくない。Aは俺の、俺だけのご主人様。
「ちゃんと今日は早く寝るのよ。…シャオロン？」
シャオロンの自宅に着いた。シャオロンは一切離れず、俯いたまま。
様子がおかしい彼の顔を覗き込むと、虚ろな瞳に紅潮した頬。
ぽろぽろ、涙を流して、そのまま私の袖を掴んだままずるずるとゆっくり膝から崩れ落ちるシャオロン。息が荒い彼の額に手を当てるとかなりの熱があった。
「シャオロン！？」
そのまま私にもたれかかったまま、目を瞑ってしまい返事が無い。
とりあえずベッドへ…と、彼のカバンから鍵を取り出して部屋にお邪魔する。家は至ってシンプルで、本当にここに生活していたのか甚だ疑問が残るくらい家具も物も服も、何もなかった。
敷布団が隅っこにあったため、そこにシャオロンを寝かせる。
お水、体温計は…とその場を立とうとするとシャオロンに腕を捕まれた。
「いかんといて」
「看病しなきゃ」
「俺、へーき」
「嘘つき」
倒れておいてそれは通用しないわよ、と軽いデコピンをくらわせる。
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しめじ - めっちゃ好きです〜😭❤️これからも無理のない程度に更新頑張ってください！応援してます！ (11月28日 18時) (
レス) id: 34533725fa (このIDを非表示/違反報告)
匿名のヤツ - コメント失礼します。shaちゃん可愛すぎ、、額が足りひん。を間に受けるknが面白すぎる、、。 (11月4日 18時) (レス) @page13 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - あんま可愛過ぎるやろ…不憫shoちゃん好き過ぎてほんと…よかったね、夢主ちゃんにいっぱい愛されるんだよ… (11月1日 15時) (レス) @page8 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
りう - あ、、、すきっ (10月31日 23時) (レス) id: 8380e3b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新頑張って下さい！ (10月29日 21時) (レス) id: a23b083970 (このIDを非表示/違反報告)
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