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「ひあああああ！！！」
思わず札束の入った封筒を放り投げて、シャオロンに飛びつく。シャオロンは一瞬驚いたものの「どうしたん？」と心配そうにこちらを見ていた。
「なんか…へんな封筒が、」
「封筒？」
なんだあの大金は。私はもしかしたらこの学校のやばい生徒に目を付けられたのかもしれない。”この金をやるから、この学校から出ていけ”的な？それとも、”このくらいの金さえあればお前をいつでも殺せる。精々、最期にこの金で豪遊してみろ”みたいな忠告か。
彼女にとって、その封筒に入った大金は恐怖そのものでしかなかった。
しかしシャオロンにとっては、それぽっちのお金。
札束を見ても悪戯するための物にしか思えなかった。”Aに悪戯を仕掛ける不届きものはどいつや”と怒りを露わにしてその封筒を力いっぱい握りしめる。
「俺が守るから大丈夫や」
「…宜しくお願いします」
しかし悪戯は続く。
同時刻。
コネシマとゾムは下駄箱にいて、こそこそとしていた。
顔の良い2人、そして圧倒的金持ちである彼らを見て、すれ違いざまに女子生徒は顔を赤らめるが声はかけてこない。なんでも彼らは女子に対する対応がかなり冷たい。無視は当たり前、それでもしつこい奴には舌打ちに加え、「どっかいけ」と睨みつける始末。
そんな彼らが玄関で女子生徒を待っていると知られれば、この学園に通う生徒みんながひっくり返ることだろう。
昨日、ソワソワしているシッマが相談してきた。
「これ、借りてん」
「ふーん」
「お返し、何すればええと思う」
「へー…相手だれ」
「知らん」
「おい。あ、名前書いてんで、えーっと…Aやって」
ゾムはパッと彼女の姿が思い浮かぶ。確かに、この学校で折りたたみ傘を持ち歩くような奴は、あの子ぐらいやなぁと。
「ま、金でも上げたらええんちゃう」
半分冗談、半分本気だった。
確か彼女は貧乏性で有名だったし。
シッマは、「金か…」と呟きながらその場を去る。
そして朝、封筒パンパンに敷き詰めた金を例の女子生徒の下駄箱にぶち込む。その反応が気になるのかシッマは陰からこっそりと彼女が登校するのを待っていた。ついでに俺も一緒に待つ。
彼女が来た。下駄箱を開けて出てきた封筒を見て飛び跳ね、シャオロンにくっつく。…あれ？シャオロンやん。
「めっちゃ震えてるやんけ！」
「あー…たぶん、額が足りんかったんやない？」
「そうかぁ」
真に受けるコネシマは、面白い玩具である。
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しめじ - めっちゃ好きです〜😭❤️これからも無理のない程度に更新頑張ってください！応援してます！ (11月28日 18時) (
レス) id: 34533725fa (このIDを非表示/違反報告)
匿名のヤツ - コメント失礼します。shaちゃん可愛すぎ、、額が足りひん。を間に受けるknが面白すぎる、、。 (11月4日 18時) (レス) @page13 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - あんま可愛過ぎるやろ…不憫shoちゃん好き過ぎてほんと…よかったね、夢主ちゃんにいっぱい愛されるんだよ… (11月1日 15時) (レス) @page8 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
りう - あ、、、すきっ (10月31日 23時) (レス) id: 8380e3b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新頑張って下さい！ (10月29日 21時) (レス) id: a23b083970 (このIDを非表示/違反報告)
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