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「なんやチーノ。戻ってきたんか」
「トントンまだおったんか。なら鍵なんて必要なかったやんけ」
「忘れ物しましたー」
チーノは机の上の消しかすをちょちょいと手に取り、
ゴミ箱に捨てた。
「ふー、スッキリした。帰りましょ、ぶちょー」
「いや、何しに来た？」
「やっぱ、生徒会として生徒会室を綺麗に保つ義務があるな思って」
「「…は？」」
チーノは大役をやり切ったように、
満足そうに清々しい表情をしていた。
一方で、チーノの奇行に不安を覚えるコネシマとトントンの姿がそこにあった。
＿＿
＿
「ドキドキするねえ」
全くもって平気そうな彼女の様子に、気持ち高ぶる自分がバカみたいと思い逆に冷静になってきた。
「塩戸君。実はな、私も電車通学なんやで」
「え、」
「朝から毎日眠たそうやなぁって思ってた」
自然と駅へ向かう足。駅周辺の自宅から通っているのかと思っていたが、まさか同じ電車通学だとは。
電車通学ということは、…あぁ。俺とコネシマ先輩が一緒に登校しているところも見てるんだな。
「この間、コネシマ先輩と一緒に電車へ駆け込んできたのは笑った」
「見てたんですか」
「ばっちり。あ、ストーカーじゃないよ。無意識に見てしまうの」
「弁解できてません」
「あちゃー」
警察は勘弁、と手を合わせて笑う彼女。
「＿＿どこが、」
「え、」
ぱっ、とフラッシュがたく。
俺らの隣で駐車した車、ウィーンとドアガラスが開く。
「お母さん！」
「こらA。こんな雨酷いときは迎えに行くって言ってるでしょう」
そこでハッと我に返る。
ぱちり、と彼女のお母さんと目が合い、頭を下げた。
「こんばんわ。A、彼氏いたのねぇー。あ、もしかしてこの子がコネシマ君！？！？」
「ちょ、やめてやめて！！」
凄く雰囲気が彼女と似ている。
「じゃあ、また明日」と別れを告げようとしたとき、
「乗っていきなさい」
彼女のお母さんが言った。凄く逞しい顔で。
「駅まですぐそこですから」
「遠慮しないの！これから雨もっと酷くなる予報なんだから」
すると、彼女はバックドアを開け俺の腕を引く。
「塩戸君、風邪引くよ。一緒帰ろう？」
「…すみません。ありがとうございます」
どうやら強引な彼女には逆らわない方が吉っぽい。
車内で考える。
『先輩のどこが好きなんですか』
聞いても意味のない質問。
なんで知りたくなったのか自分でも分からなかった。
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珠 - 完結おめでとうございます、、、、！どうやってp君は夢主ちゃんを拾ったのか、妄想できる余韻を与えてくださりありがとうございます、、、。しばらく浸りながら過ごせます、、、！別作品も応援します！ (2023年4月20日 19時) (
レス) @page32 id: f8217748e0 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - わあすきって感想しかでてこーへんくらい好きです… (2023年4月1日 18時) (レス) @page30 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
urumirojikku(プロフ) - ﾊｯｯｯｯｯｯ天才ですか…？大好きです…, (2023年4月1日 16時) (レス) @page30 id: 0746ede06e (このIDを非表示/違反報告)
珠 - ほんとうにだいずきでずッッ！！！！！！ (2023年2月10日 18時) (レス) @page24 id: 74727e307b (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 直近で見た夢小説の中で、とぅさんの作品が1番大好きです！！他作品の続きも楽しみにしています！！頑張ってください！！ (2022年11月9日 10時) (レス) id: 1020e6eda3 (このIDを非表示/違反報告)
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