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生徒会室前で、「うーん…」と唸る彼女を見つけた。
手には一枚の紙。
生徒会室はいつも通り賑やか。大きな笑い声が廊下まで響いている。
「何やってるんですか」
放課後。彼女の後ろから声をかけた。
手に持っている紙には、”演劇部”の文字が見えた。
「部活の、相談…？」
「そう。装飾品とか、衣装とか、舞台セットに部費が底をつきそうで…。トントン先輩に相談しようと思ったんだけど、中から楽しそうな話声が聞こえてきて、中々入れない…！」
邪魔したら悪い、と助けを求める彼女。
「分かりました。呼んできますね」
「助かります…」
生徒会室の扉を開けて、一番奥の方で頭を抱えているトントンさんに声をかける。
「トントンさん、演劇部の部員の人が話あるって来てます」
「あー、そやったな。今日の放課後か…」
了解、と席を立つ。
そのまま廊下の方へ歩いていくトントンさん。
扉が開いた一瞬、彼女と目が合った。「ありがとう」と口にして笑った彼女を見て、思わずそっぽを向いてしまった。
「そーいや、Aさん演劇部やったんやな」
「…Aさんって呼ぶのやめろや」
「別にえーやん！」
「だれだれー？」
シャオさんが会話に割り込んでくる。
面倒事になりそうな予感がして、「クラスメイトです」と端的に答えるが、彼らの好奇心は既に彼女に向けられていた。
「あ、待って。その子、苗字”花咲”とかやなかった？」
「そーですけど」
「演劇部の期待の新人って有名な子！！」
知らなかった事実に驚く。
演技が出来るとは到底思えない、純粋な彼女の別の一面が知りたくて、少し会話に混じった。
「新入生歓迎会ですっごい演出してた子やろ！」
「…歓迎会、ですか」
部活動ごとに異なる披露をする歓迎会は、新人をメインとする演出をするところもある。
そこで演劇部は新入生をメインとしたお披露目をしたらしい。
丁度、順番の都合上、サッカー部の俺らは見ていなかったが＿＿
「凄い、演出って…主役？」
「え、ちゃう。悪役の方」
…あの子が、アクヤク…。
「あれ演技と思えんで、めっさ性格悪いんやろうなあって思ってた」
…性格が、ワルイ…。
「え、見たいんですけど」
「なんかショッピ君の目が輝いてます」
「好きなん？」
興味無さそうに菓子を頬張りながら尋ねたゾム。
「はい」と一言返事をした後はしばらく生徒会室は沈黙、その後菓子を喉に詰まらせたゾムは心底驚いていた。
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珠 - 完結おめでとうございます、、、、！どうやってp君は夢主ちゃんを拾ったのか、妄想できる余韻を与えてくださりありがとうございます、、、。しばらく浸りながら過ごせます、、、！別作品も応援します！ (2023年4月20日 19時) (
レス) @page32 id: f8217748e0 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - わあすきって感想しかでてこーへんくらい好きです… (2023年4月1日 18時) (レス) @page30 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
urumirojikku(プロフ) - ﾊｯｯｯｯｯｯ天才ですか…？大好きです…, (2023年4月1日 16時) (レス) @page30 id: 0746ede06e (このIDを非表示/違反報告)
珠 - ほんとうにだいずきでずッッ！！！！！！ (2023年2月10日 18時) (レス) @page24 id: 74727e307b (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 直近で見た夢小説の中で、とぅさんの作品が1番大好きです！！他作品の続きも楽しみにしています！！頑張ってください！！ (2022年11月9日 10時) (レス) id: 1020e6eda3 (このIDを非表示/違反報告)
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