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「最近仲いいよね、赤原さんとゾム君」
「そうそう！赤原さんが作ったお弁当をゾム君食べているみたいだし」
「私もこの前挑戦してみたんだけど”他人の作ったもん食えるか”って拒否された！」
「怖いけど、そこもカッコいいよねぇ」
「ゾム君にとっては赤原さんは他人じゃないってこと…？」
「うわ、気になる〜、友達、恋人、もしかして兄妹！？！？」
西高の制服を身に着けた女子生徒三人が、商店街にて盛り上がる。
”ゾム”といった名前に反応した二人の男は女子生徒に声をかける。
「ちょっといいかな、そこのお嬢さん方。そのお話、詳しく聞きたいなぁ」
顔立ちの整った眼鏡の彼は、手慣れた様子で笑みを浮かべ女子生徒に近づいた。
襟元には東高の校章が光っていた。
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「赤原さん、呼ばれてるよ」
放課後、教室に残って先生から課せられた書類整理を黙々と一人で作業してた。
パチン、と区切りよい所までホッチキス止めが終わったときに、同じクラスの女子が校門の方に視線を向けながら声をかけてきた。
手を止め、知り合いかと窓越しに私を呼ぶ人物を見る。
「他人なんだけど」
「来い、だってさ。すんごくイケメンだったよ！」
え、こわ。
それにあの制服、少し離れた町にある東高じゃなかったけ。本校と嫌い合っており、学力も部活動も、成績は同じくらいでいつも競争し合っている。教師同士も、生徒同士も仲が良いとは言い難い。
「分かった。職員室行ってから向かいます」
「うん！お仕事、お疲れ様」
「ありがとう」
一先ずまとめ終わった書類を担任の机に乱雑に置いてから校門へ向かう。
「あ、待ってたで！赤原さん」
「遅いねん」
まさかの関西人。
なんだこいつら。二人組で金髪の方は私に敵意むき出し、眼鏡の方も愛想よく笑っているが、自身を見定めるような感覚に囚われ後退る。
が、腕を強く金髪の方に捕まれた後、勢いよく引っ張られ、
「何逃げようとしてん」
耳元で言われた。そんな彼を宥めるように”まぁまぁ”と眼鏡は言うが、どうやら掴まれた私の腕を開放する気はさらさらないらしい。
「ここまで折角来たんだから、話ぐらい聞いてってや」
「アポ欲しかったです」
「ごめんなぁ、次からは取るから」
次があるんかい、と内心でため息。
渋々、引きずられる形で私は校舎を後にした。
「もう、関西弁の方嫌いになりそ」
絶対変なことに巻き込まれてる、自分。
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わとまる - この賞セス (5月19日 22時) (
レス) @page21 id: 91c3072f2a (このIDを非表示/違反報告)
人形傀儡(プロフ) - 心に刺さりました。めっちゃ好みです。 (2022年6月25日 18時) (レス) @page9 id: ebc8796329 (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威推し - りぃさん» ご飯だけじゃなくて夢主ちゃんにも依存してくれると嬉しi(((( (2022年6月21日 16時) (レス) @page5 id: e5ffed06b8 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 好きな作品だ…こういう性格？のzさん好きなんです…ご飯に依存しかけてますがこれからどうなるか楽しみです…！！ (2022年6月21日 3時) (レス) @page5 id: ed9e6e4b74 (このIDを非表示/違反報告)
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