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(目線:キヨ)
K「お、おーい」
気がつけばいつもの居酒屋で彼女と飲んでいた。
いや、俺はお酒控えてるから飲んでないんだけど。
彼女が、酔い潰れた。
「キーヨ、どうしたぁ」
なんだろう、無防備ってやつ?
表情をとろんとさせて、行動1つ1つに理性が持ってかれそうになる。
例えば、耳に髪をかけるとか。
もう、すっげぇ色っぽくて。
K「A、そろそろ帰るぞ」
「うんー」
ふらりふらり立ち上がり、フッと力が抜けた彼女を抱き留める。
K「酒くさ……」
こーすけよりは飲んでないはずだった。
いや俺が止めなかったのが悪い。
決意した後にこれかよ、情けねーわ。
K「大丈夫か?」
「うんー外寒いね〜」
お会計を済ませたら、ドアの前でしゃがみこんでた。
K「待たせたな。帰ろーぜ」
彼女の首にマフラーを巻いて手を握って歩き出す。
「キヨー」
上機嫌な声が俺を呼ぶ。
K「なんだ?」
「なんもないー、マフラーありがとー」
K「……おー」
酒のせいか頬が赤くて、なんか力が抜けた感じがいつもと違う彼女でまた違う良さが見つかる。
めちゃくちゃ可愛い。
いや、彼女は彼 彼女なんだけどさ……ほら、笑顔が柔らかいっていうか自然っていうか。
K「寒ぃな」
「マフラーいるー?」
K「俺道民だから、余裕だわ」
「凄いね、行ってみたいなー」
彼女が空を見上げる。
「キヨー」
K「ん?」
「会えて良かったー」
K「ぅっ!?なんだよ急に!」
「へへ、そう思ったからー」
やけに素直だなぁ……酒ってすげぇ。
K「A、好きだぞ」
俺も素直になってしまう。
「わた……んん!ありがとう!!」
ん?今なんか振り切った気もするけど、最初らへんあんまり聞こえなかった。
やっぱありがとうで返されんのかー……俺頑張らなきゃな。
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くおーたぁ(プロフ) - もなさん» ありがとうございます!誰かの好きになれる小説が書けて私は嬉しいです、頑張ります! (2018年1月5日 3時) (レス) id: e2a0838361 (このIDを非表示/違反報告)
もな - めっちゃこういう感じの小説好きです。(〃∀〃;)これからも頑張ってください!応援してます!!ε=(ノ‥)ノ (2018年1月4日 13時) (レス) id: e9321ce889 (このIDを非表示/違反報告)
くおーたぁ(プロフ) - りんご飴さん» ありがとうございます……!そう言ってくれると書いている甲斐があります!頑張ります! (2018年1月3日 20時) (レス) id: e2a0838361 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - めちゃくちゃキュンキュンします!!これからも頑張ってください!す! (2018年1月1日 22時) (レス) id: 168853bd0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くおーたぁ | 作成日時:2017年12月27日 22時