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(目線:キヨ)
待ちに待ったイベント当日。
俺は
寝坊した。
東京ドゥームに10時に集合完了だけど、現在の時刻。
11:38
スマホと家の電話が鳴り止まなくて起きた。
電話に出たらこーすけに怒鳴られた。
Ko『お前何イベント当日に寝坊してんだよ!!!早く来いよ!!!!』
だから俺は急いでる。
イベントまでの数日間、彼女とは全く会えなかった。
俺も最俺でのミーティングでいっぱいいっぱいで、彼女もカメラマンとしての仕事に集中しているようで、間に入っていけるほどの空気じゃなかった。
そういえば、彼女はコンビニの店員を辞めたようだった。それはあまり使わないメールで教えてくれた。
俺が会場に着いたのは1時を回ってからだった。
ちょうど休憩時間らしい。
冬なのに汗びっしょりのこーすけと目が合う。
F「キヨ!お前当日に遅刻とか1番やっちゃいけないやつだろ!」
H「心配したよ〜〜?」
K「おぉ、悪いな」
こーすけが不機嫌そうに腕を組んでる。
俺はその隣に歩いて行き、声をかけた。
K「ごめんごめん、遅れて」
Ko「お前の司会の代わり、誰が出てると思ってんだよ」
汗を拭きながらこーすけが「ステージ見てみろよ」と顎で指した。
K「……え」
そこにはうさぎの仮面をしたAが立っていた。
Ko「助けてやれよ、ファンがブチぎれる前に」
俺は身なりを少し整えて、ステージに出た。
「あれ?ここで登場してきたのはキヨさんですね!」
K「よぉーみんな元気かー!!」
俺が大声をあげれば先ほどのザワザワした雰囲気はなくなった。
「遅刻ですか^^」
K「うるせーな、寝坊だわ!!!!」
彼女からマイクを奪って、司会の役割を果たす。
K「A、悪い、待たせた」
小声で謝罪したら
「……いえ、楽しかったですよ」
と仮面越しに微笑んでいるのがわかった。
こりゃあとで土下座だな、って
寝坊した自分と、情けない自分を強く憎んでスイッチを入れ替えた。
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くおーたぁ(プロフ) - もなさん» ありがとうございます!誰かの好きになれる小説が書けて私は嬉しいです、頑張ります! (2018年1月5日 3時) (レス) id: e2a0838361 (このIDを非表示/違反報告)
もな - めっちゃこういう感じの小説好きです。(〃∀〃;)これからも頑張ってください!応援してます!!ε=(ノ‥)ノ (2018年1月4日 13時) (レス) id: e9321ce889 (このIDを非表示/違反報告)
くおーたぁ(プロフ) - りんご飴さん» ありがとうございます……!そう言ってくれると書いている甲斐があります!頑張ります! (2018年1月3日 20時) (レス) id: e2a0838361 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - めちゃくちゃキュンキュンします!!これからも頑張ってください!す! (2018年1月1日 22時) (レス) id: 168853bd0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くおーたぁ | 作成日時:2017年12月27日 22時