彼は ページ12
あなたside
意外だった
お父さんなら優しいし、拓司さんにも好感をもっているからすぐに承諾してくれるだろうとどこかで侮っていた
そして驚きと同時にお父さんが私をそんなに大切に思ってくれているということにどこか嬉しさを感じた
不安に駆られて彼の顔を見たら彼の目はまっすぐ父に向けられていた
伊「ここで今、お二人に彼女を生涯愛して守り抜くことをお約束します。
迷いはありません。素敵な家庭を手を取り合って築いていきたいと思っています。
どうか、結婚をお許しいただけないでしょうか。」
また頭を下げる拓司さんにわたしも合わせる
するとすぐに顔を上げなさい、と父の声が聞こえた
父「十分伝わったよ。ありがとう。
君みたいな人に出会えたAは運がいいね。
伊沢くん、いや、拓司くん。僕の大切な娘を、頼んだよ」
そう言って彼の肩を叩く父の目には涙が溜まっていた
おばさんはずっと泣きっぱなしだ
私が拓司さんの方を見ると私を見る彼と目が合った
2人して笑い合う
そんな私たちを微笑ましそうに見ていたお父さんがおばさんにあれを持ってくるよ、と声をかけて席を立った
少しして戻ってきた父は二通の手紙を手に持っていた
父「これは、Aに。こっちは拓司くんに。」
拓司さんはありがとうございます、と言って受け取ったが私はなんのことだかさっぱりわからずなにも言えなかった
父「家に着いたら、2人で読みなさい。」
私たちがこの手紙を読む時間を少しでも早めるためか、その父の言葉のあとすぐ
家まで遠いんだからもう帰ったほうがいいわ、とおばさんが言った
その言葉に促されて私たちは家を後にする
車が曲がり角を曲がるまで、お父さんとおばさんはずっと手を振り続けてくれていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひつぱん(プロフ) - AIKAさん» AIKAさん、はじめまして！大変遅れて申し訳ないです（ ; ; ）更新頻度着々とあげていけたらなぁと思っております、これからもぜひよろしくお願いします(^^) (2018年10月16日 0時) (
レス) id: 9b011717c8 (このIDを非表示/違反報告)
AIKA(プロフ) - 更新待ってました！ゆっくりでも全然良いですので…これからも更新頑張ってください！ (2018年10月12日 20時) (レス) id: f10a4e8199 (このIDを非表示/違反報告)
ぴー - ひつぱんさん» ほんとですか！？ありがとうございます！楽しみにしていますね＾＾ (2018年8月15日 15時) (レス) id: 25cc7938e1 (このIDを非表示/違反報告)
ひつぱん(プロフ) - フェアリーさん» はじめまして、コメントありがとうございます（ ; ; ）わかりました、書かせていただきますね！本当にありがとうございました！ (2018年8月14日 22時) (レス) id: 9b011717c8 (このIDを非表示/違反報告)
ひつぱん(プロフ) - ぴーさん» コメントありがとうございます！川上さんのお話も今のところリクエストをいくつかいただいているので書かせていただきたいなぁと考えています！ほんとにありがとうございます（ ; ; ） (2018年8月14日 22時) (レス) id: 9b011717c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひつぱん | 作成日時：2018年8月5日 22時
