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「……か、……んか」



薄いまどろみの中で

誰かの声がする

私を呼んでるのかな



気持ちいいから話しかけないでよ

零「凛花!!朝だよ!
遅刻するんじゃない?」


鮮明に声が聞こえた

ぱちっと、そのとき目が覚めた

さっきから私を呼んでいた声は零くんの声だったようだ


時計を見る

凛花「!?!?後20分!?!?!?」

零くんの言う通り、私は遅刻しそうな時間に起きてしまった
間に合う電車に乗ろうと思ったら、あと20分で家を出なければいけない



凛花「やばい!!零くん起こしてくれてありがと!!」




私は大慌てで起き上がる




服を急いで着替えて、顔を洗い髪の毛をさっとまとめる





ここまでにかかった時間は、わずか5分



零「凛花!朝ごはんあるけどどうする?」

凛花「あ、食べる!」

そう言いながらカバンの中に荷物を入れる

零「目玉焼きに何かける?」

凛花「醤油!」


零くんは醤油を奥の棚で探してた

零「醤油。醤油」

零くんがやってくれるのは正直ありがたい




忘れ物がないかカバンをチェックしてたら
今日は大事な会議があることを思いだした

あ、書類がいるじゃん
この前もらった封筒、自分の部屋の机の上に置きっぱなしだ

急いで取りに行って、すぐにリビングに戻ってきた




ドンッ

ボチョっ




零「わ!」

凛花「あ、零くんごめんー!

…あ、醤油めっちゃかかってるじゃん!」


私がぶつかった弾みに零くんは、醤油をかけすぎたみたいだ

目玉焼きの上に醤油の水溜りができている


零「あ、ごめん…
かけ過ぎちゃったから、これは俺が食べるよ
凛花そっちのやつ食べな?」


私が悪いのに…

醤油を取りすぎると体に良くないんだっけ?

昔おばあちゃんが言ってた

塩分を摂りすぎることになるから
長生きできなくなるよって。




大好きな零くんには長生きしてほしい





それにかけすぎるとしょっぱくて食べれるもんじゃない

私がぶつかったんだし、ここは私が食べるべきだ

凛花「…いや、それは私が食べるよ
払いながら食べればいいからさ!
ぶつかった私が悪いんだし、零くんが食べなくていい」

零「…いや、俺が食べる

ほら、時間ないから食べな?」

5→←5.初めての喧嘩



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もの - ものものもの (2018年9月17日 16時) (レス) id: 125b567880 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず丸 | 作成日時:2018年8月4日 19時

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