【DEATHNOTE】名探偵と殺人鬼と俳優【男主】2

55冊目 ページ9

『よっL、ただいま。
第二のキラについても、月の言動についても、特に引っかかる点は無かったぜ』


「そうですか、ありがとうございます。
マネージャーさんと連絡つきました。来週から仕事に戻って欲しいとのことです」


『そっか、わかった』






うーん？もっと月の細かい行動とか、根掘り葉掘り聞かれると思ってたんだけどな…






「何か、言いたそうですね」


『えっ！？あー…いや。ただ、あんまり詳しく聞いてこないんだなと思って』





お、俺そんなにそわそわしてたか！？
行動が読まれたんだが。






「私はこれでも君の観察眼はかなり買っています。
君が異常がなかったと言うのなら異常はなかったのでしょう」


『…おぅ』






いや、全然照れてなんてないから！
世界一の名探偵に褒められたから嬉しいとか全くこれっぽっちも思ってねぇからな！！







「…それより、その格好そろそろやめてください。
気が散ります」






そう、俺はまだ月と出かけた時の格好のまま。






『おやおや、Lでもやっぱり女性には複雑な感情を抱いちゃうのかな？』


「そんなわけ無いでしょう。私の部下にも女性は居ます」






面白い。実に面白い。







『因みにこの下、何履いてるか興味ある？』







ヒラヒラと膝下丈のスカートを腿辺りまで捲る。







「興味ありません。いいから早く着替えて下さい」







そんなこと言いながら、目線を逸らしてんの、バレバレだぜ？







ﾊﾟｻｯ






『女物の下着を期待した？』






スカートの横のフックを外し、地面に脱ぎ捨てる。
そして、俺の履いてる下着は女物______の筈はない。

普段よりもかなりローライズではあるけど、ちゃんとした男物。






ﾄﾞｻｯ






「A、少しお遊びが過ぎますよ」






天井と、眉間にしわを寄せたLの顔。
あーあ、怒らせちゃったか。






『悪い悪い。仕事に復帰できるからテンション上がってるんだよ。もう邪魔しない』


「全く…」






Lはため息を１つつくと再びパソコンに向き直った。

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