【DEATHNOTE】名探偵と殺人鬼と俳優【男主】2

86冊目 ページ40

ｶﾞﾁｬｯ





Aが部屋に戻ってきたことにより、さっきの様に部屋の空気が張り詰めたが、

Lだけはいつも通りもさもさとケーキを食べながら、チラリとAを見た。







「あまり良い内容の電話では無かったようですね」






行く前よりも機嫌の変化を1番に感じ取ったLは尋ねる。






『あー、まあな。仕事の話だったんだけど、_______って漫画の実写をやるらしくてな。

その主役を俺にやってほしいって監督から連絡があったって』


「え！主役！？すごーい！！」


「…その漫画、Aの好きなやつじゃなかったか？
何が不満なんだ？」






ミサは単純に驚愕していたが、

月はAの部屋にその漫画が置いてあったことを思い出し、不機嫌な理由を尋ねた。







『バーカ。実写って言うのはな、原作とは全くの別物なんだよ！その上、二次元で完成されたものを俺たち三次元の役者が汚すなんて、言語道断！！

それに、何か勘違いしてる様だけど、キャラが好きってのは、そのキャラになりたいってことじゃねーんだよ。

もし俺がそのキャラのイメージを崩す様なことがあったら…。

だぁぁああクソ！！これだから実写役はやりたくねぇんだよ！！！』






ブツブツと呟いた後、ついには自分の頭を掻きむしって叫び始めた。

二次元オタクとは全く別の世界にいる3人には少し理解出来ない様だった。

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