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「湯船は良いのぉ」
手足をだらんと伸ばし、くつろぐゲゲ郎。何と気の抜ける姿か。でもまぁ、
『たまには良いな』
こうして手足が伸ばせるほど大きい風呂に浸かるのも何年振りか。
「？、お主、身体が女になっておるぞ？」
『？、おお』
久しぶりの温泉に気が抜けたせいか、身体が女の姿になり、髪も肩まで伸び、色も白茶色になっている。
『変化が軽く解けてしまった様だな。霧も濃いし、誰かに見られることもあるまい』
「女であったか。風呂で変化が解けるとは、お主もよほど風呂が好きなんじゃなぁ」
ほんわかと笑っているが、鼻からは鮮血が垂れている。
『お前、私の身体に興奮しているのか？』
「そ、そんなわけなかろう！儂は、妻の身体にしか興味ないわ！！」
そう否定しているものの、押さえた鼻からは先ほどよりも大量に血が出ており、止めきれなかった血が湯に広がっていく。
今まで飄々として本心を見せなかった男が動揺しているのが面白かった。
わざと腕を寄せ、胸を強調してみせる。
『興奮するのも仕方あるまい。昔は、私の美貌で良く戦争が起きたものだ』
「違う！儂は妻一筋じゃ！」
とうとう視界の暴力に耐えきれなくなり、背中を向けてしまう。
どんな時代でも、男を揶揄うのは楽しいものだ。
先ほどの間抜けなゲゲ郎の顔を思い出し、笑っていると、客人が現れた。
その者は川から静かに上がると、また音もせず私達が浸かっていた湯船に入ってきた。
頭の先がツルツルとしており、ほとんど露出している身体は沼の様な緑色。手には水かきが付いており、人間が見かければ一直線に逃げていくだろう。
『ほぉ、河童か。久しぶりに見たな』
「丁度良い。村のことは、村の妖怪に聞くのが1番じゃ」
ゲゲ郎は、湯に浸かりながら探している妻のことについて聞いていた。
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せいた(プロフ) - めっちゃ面白い！続ききになるので更新楽しみにしております！！ (5月4日 19時) (
レス) @page18 id: 4527c8b3f3 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 上手く言語化できなくて申し訳ないぐらい神作見つけちゃったよ…どうしてくれんのよ大好きですBIG LOVE。作者さんの原作リスペクトも伝わってくるし違和感もないのホントうま杉田玄白でハゲそう。コメント250字しかできないのが辛いよ。更新全裸待機しときますね！ (3月26日 3時) (レス) id: cc90a56098 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - やばばばばばめちゃ好きです… (1月4日 18時) (レス) @page18 id: a05e9c9f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもねーど
| 作成日時：2023年12月19日 21時
