44 ページ45
・
「悪く思わないでくれよ、」
剣を抜き、二人に向かって走り出した。
魏無羨「っ、」
魏無羨の前に出た忘機に剣を振りかざした。
門弟「含光君っ！
___朱家が、朱家が燃えています。
沢無君はどこにいますか？！」
その言葉に剣を止めた、
焦る気持ちを押し込め、含光君たちと朱家へと向かた。
目の前に見える朱家は、燃えていた。
__赤く、
赤く、
「…、誰が…？、」
曦臣「A様、行くのは危険ですっ、」
沢無君の警告が聞こえたような気がしたが、そんなことは気にならなかった。
家は、勢いよく燃え、
家臣や使用人が血を流して倒れていた。
返り血と、荒れた家具、
「叔父上…、？、」
明らかに誰かに斬られたような跡がある。
__どうして、？
誰が？、
何のために、？
荒くなる呼吸、
__私は、何かを見落としていたのか、？、
「…、」
__羅漢は、？
羅漢は、どこに？、
「__羅漢っ！！
…、何処にいるんだ羅漢！」
羅漢は私が消えたあともここに残った。
この騒動に巻き込まれているのかもしれない、
早く、探し出さなければ…
燃え広がる中、聞こ覚えのある笑い声が聞こえた。
まるで私を嘲笑うかのような、…
「、！伯母様、」
負傷して、柱にもたれ掛かっている梅林を見つけた。
梅林「やっぱり…、生きていたのね…」
「誰が、こんなことをしたんだ？、」
梅林「ふふ、…慌ててどうしたの？、
これをずっと望んできたのは、…貴方でしょう？」
その目は私の心を見透かしているようだった。
「…、答えろ、誰だ？
私の邪魔をしたのは！！」
剣を抜き出し、首元へ持っていった。
紅が塗られた口元が歪み、可笑しそうに笑う。
梅林「…馬鹿ねぇ、
こんなことのために生きてきたなんて、」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：染子 | 作成日時：2022年1月17日 14時
