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「ですが、こんなに簡単に事は進むでしょうか？」
___可笑しい、何故私に何もしてこない？
この状況なら暗殺だの、多少派手に動いても気づかれないはずだ。
それをわかっていて、先代を殺したのではないのか
梅林「あら、簡単なことだったのかしら？」
「…いえ、事が進むのがあまりにも出来上がっているようだったので。」
血の滲むような努力をした、
復讐のためなら、なんだってする。
梅林「なるようになるわ、貴方なら大丈夫よ」
なるようになるだと？、
裏で手を回してきたくせに…
一度嫁いだとき、その家を壊した。
どんな手を使ったか知らないが、出戻り婆婆に変わりはない。
「…そう言えば、羅漢は？
羅漢は見ませんでしたか？」
羅漢がいない、
羅漢、
そうだ、私を落とさなくても…
奴らは私の腕を落とそうとしているに違いない。
「チッ、」
私のミスだ、盲点に気づかなかった。
すぐさま、足を動かした。
頭から流れた血が、目に入る。
羅漢「こんなことをして許されるとでも？、」
この部屋にいる男を睨みつけた。
明孔「許すも何も、この状況なら騒いでもバレない。
きっおAお兄様は、あの出戻り婆婆の面倒を見てるだろうよ。」
口の悪いこの男は、朱明高とそっくりだ。
知らなかった、この家に双子がいるとは…
明孔「まぁまぁ、すぐには殺さねぇらしい。感謝しろよな、」
羅漢「何が目的だ？」
明孔「さぁ、なんだろうな。俺は単なる暇つぶし
でも明高は、Aお兄様を落としにかかるために連れてきたんだってさ。」
羅漢「…A様は、こんなことに屈しない。」
ケタケタとその言葉に男は笑った。
明孔「ははは、お前しかえる相手を間違えたな。
どんな甘言に惑わされたか知らねえが、その忠誠心は無意味なことだ。
___Aお兄様は当主になることはない。」
その言葉に息を呑んだ。
朱家の当主になるには以下の条件がいる。
朱家直属の血筋を有する者。
朱家のものからの推薦があること。
仙師としての腕前を持つもの。
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作者名：染子 | 作成日時：2022年1月17日 14時
