最強の味方? ページ4
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「あの、恋柱様…本当に私は何もしてないんです!」
「可愛いわね!ギューってしたくなっちゃうわ!」
「聞いてますか?」
「しのぶちゃんのおかげね!こんな可愛い子を連れ出すなんてなんだかキュンキュンするわ…!」
恋柱様はるんるんっと音符がつくような走り方をしている。これは私が何を言っても多分耳に入らないのだろう。
「…はぁ。」
さすが柱、一瞬で炭治郎たちの姿が見えないところまで行ったし、おそらく本部とやらにもすぐつくのだろう。
…私は何をされるのだろうか、切腹?でもなんで私が?
「…っ」
怖い、怖すぎる。知らぬ間に指名手配されていて、仲間だと思っていた鬼殺隊員から追われて。
__なんて理不尽な世界なんだ。
「ってあら…!?ごめんなさい、完全に自分の世界に入っていたわ…!もしかして、貴方泣いてるの?」
恋柱様が急に止まったと思えば、私を下ろして私の顔を見ながら眉毛を下げる。
「私、本当に何も知らないんです。窃盗なんてしていないし、追われる理由もわからない…。」
私がそう言うと、恋柱様は目を見開いて私の涙を手で拭った。そして口を開いた。
「そうね…。確かにそうよ…!こんな可愛いAちゃんが悪いわけないじゃない!!」
恋柱様はそう言って、また私のことをおんぶして先程とは逆の方向、つまり炭治郎たちがいる方向へ向かったのだ。
それもまた一瞬で、すぐに蟲柱様と3人がいるところに到着した。
「A!!!!!」
恋柱様は私を下ろし、炭治郎と善逸と伊之助は私の前に来て柱から私を守る。
「…どう言うことですか?甘露寺さん。」
「冷静に考えて、しのぶちゃん!こんな可愛い子が窃盗なんてするはずないじゃない!きっと煉獄さんも不死川さんもこの子の可愛さで恋に落ちただけよ!」
恋柱様がそういうと少し考え始めた蟲柱様。
「つまり、私たちがしていた事は…彼らの恋愛の手伝いという意味になりますね。」
さっきまで恐ろしい存在だった柱の2人が、申し訳なさそうな顔で私達のところに来る。
「大層ご迷惑をおかけしてすみません。なんて取り返しのつかないことを…。」
「拐おうとしちゃってごめんね!!何も考えずに…!」
「いいんですよ!気にしないでください。そうやって言ってくださる私本当に幸せ者です。ありがとうございます!」
この瞬間、胡蝶しのぶと甘露寺蜜璃は思ったのだ。
__あぁ、この子、確かに病をかけるんだ。
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Nami☆ - 面白かったです!冨岡さん推しなので、冨岡さんルートあって良かった!😄 (3月18日 9時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - トモさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとかいてよかったなって心から思えます、ありがとうございます!!義勇さんに!嬉しいです!善逸のまで読んでくださるんですね汗本当に感謝でいっぱいです。これからもよろしくお願いします! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ヤルネコ - 他のルートも、ぜひお願いします! (2020年4月8日 15時) (レス) id: ad493a3440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2020年3月23日 14時