隊士達の心を奪う凶悪犯がいるらしい【鬼滅の刃】

水柱の屋敷 ページ22

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「あの、水柱様…」
「…。」
「水柱様！」
「…なんだ？」
「私はこれから任務なんですけど…！！」
「俺もだ。ゆくぞ。」
「ちょっとよくわかんないんですけど！！！」



夜、炭治郎達と歩いていたら突然水柱様がきて私だけ姫抱きされてすごい速さで任務の場所に連れてかれた。

そしてどう言うわけか、すごい速さで鬼の首を切ってドヤ顔で私の顔を見てくる。




「どうだ。」
「す、凄いです！」
「…そうか。」
「はい！」




如何にも褒めてくれと言わんばかりにこちらを見てくるから素直に凄いと言うけど、本当に柱だなぁって感じがした。




「これから暇だろうか。」




義勇さんは私の方をジトッと見てそう言う。




「まあやることはないですね。」
「そうか、俺の屋敷に来ないか。」




これは、鍛錬してもらえるとかそう言うやつだろうか？それならぜひとも行きたい。



「行きたいです！」
「…！そうか！」



水柱様は少し嬉しそうに笑って、


「わっ！私、歩けますよ！」
「…。」


私を姫抱きして屋敷へ向かった。



・




「これは…。」
「双六だ。」
「な、なるほど…！」




水柱様の屋敷に着いてから、水柱様は物置をゴソゴソして双六を机に置いた。



「これで俺が勝ったら夫婦になってくれ。」
「…ん？」



水柱様は全集中…とか言ってサイコロを振る。私は先程言われた言葉の処理が追いついていないで

「ちょっ！ちょっと待ってください！」
と水柱様の手を止める。



「あの、めおとって言いました？」
「あぁ。」
「ごめんなさい、理解に苦しみます…。」
「…。」



水柱様は少し考えたのちに私と視線を合わせて喋りだす。



「俺はお前が好きだ。即ち夫婦と言う関係になりたい。だからこの勝負に勝ったら夫婦になると言う話を持ちかけた。」
「あっあぁー！病のことですね？！それは病ですから好きとは違うと思います！」
「違くない、俺はAが好きだ。」
「わー！！もう良いです！やめてください！」


これ以上言われると私の心臓がもたない。



「…私、まだ好きとかって分からないので、夫婦になるって話はもう少し待ってくれませんか…？」



水柱様の手をつかんでそう言う。すると水柱様は「………そうか。」と言い、そっぽを向いてしまった。


………難しい人だなぁ。



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