俺は襲わない ページ16
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「あらあら、起きましたかAさん。これからどうぞよろしくお願いします。」
「蟲柱様!よろしくお願いします!」
どうやら蟲柱様の気遣いで、炭治郎達とは別室になってるらしい。1人部屋だけど、今みんなが来てくれているからとても騒がしい。
「Aさんが最も重傷でしたよ。不死川さんがあの時少しでも遅く着いてたら危なかったかもしれません。」
蟲柱様は私の手を取ってニコッと笑う。
「無事で、よかったです。」
すごく綺麗な人だと思った。初対面の時は怖くてそれどころじゃなかったけど、いざ話してみるとすごく優しくてあったかくて、とても良い人だと思った。
「さあ、ところで炭治郎くん、伊之助くん、善逸くん。無茶はいけません。あなた方もすごい傷なんですから、少しの間だけ我慢してくださいね。」
3人はギクッ!という音を出したのちに「すみません…」と言った。伊之助は「痛くねぇし!」とか言ってたけど無言の圧力に負けていた。
「Aさんも今日はゆっくり寝てください。ご飯になったら起こしますので。」
「はい、ありがとうございます!」
そう言い、蟲柱様は去っていった。
「Aは風柱に助けてもらったんだな。俺らは音柱が来て「派手にやられてんなぁ」とか言って一瞬で首切ったんだよ。そのあとは隠の人に運んでもらって…。」
「やっぱり柱は凄いね。」
ひしひしと柱の凄さを実感した私たちだった。
「じゃあ俺らはそろそろ行くね。Aの顔が見れてよかったよ。」
「うん!ありがとう。」
部屋から出ていってしまう3人の姿を見て、心なしか少し寂しく感じる。
よし、早く治すぞ。
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「……。」
「冨岡さんどうしたんですか?」
「……。」
「何か言ったらどうですか?」
その頃、水柱は蝶屋敷に足を踏み入れようとしていた。
「Aと炭治郎の様子を見に来た。」
「そうですか!炭治郎君のところは許します。でもAさんの所は許せません!寝込みを襲いそうで怖いので!」
「…俺は襲わない。」
「初対面で家に連れてった人は信用なりません!」
「………。」
水柱は眉間にシワを寄せて、蟲柱は相変わらずニコニコとしていた。
「おはぎを持ってきた。」
「わかりました、私が渡しておきます。」
「……俺は襲わない。」
「さっきも聞きました。」
静かに火花がパチパチとしている中、アオイはその様子を見て少し冷や汗をかいた。
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Nami☆ - 面白かったです!冨岡さん推しなので、冨岡さんルートあって良かった!😄 (3月18日 9時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - トモさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとかいてよかったなって心から思えます、ありがとうございます!!義勇さんに!嬉しいです!善逸のまで読んでくださるんですね汗本当に感謝でいっぱいです。これからもよろしくお願いします! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ヤルネコ - 他のルートも、ぜひお願いします! (2020年4月8日 15時) (レス) id: ad493a3440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2020年3月23日 14時