不死川実弥ルート ページ31
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「不死川さん!」
私は鎹鴉に案内してもらって不死川さんの屋敷に来た。不死川さんは「あァ?どうした?」と私のことを見た。
どうしても、彼に伝えたい思いがある。
「不死川さん、不死川さんがいなかったら私は今、ここに立つことすらできなかったかも知れません。」
「おォ、どうしやがったァ急に。」と少し目を見開く不死川さん。
「不死川さんがあの時私を迅速に助けてくれたから、今の私がいます。そして、散歩してくれたり…あなたとの思い出は私の宝物です。」
私がそう言うと、不死川さんは私の頭を撫でて「俺もだァ。馬鹿野郎。」と言った。少し恥ずかしそうにやるもんだから、私は思わずクスリと笑う。
「不死川さん、私不死川さんのことが__好きで好きでたまりません。」
私はそう言って彼に抱きついた。不死川さんは少し動揺しながらも、抱きしめ返してくれた。
「俺もお前が好きだ。そのアホ面もそうだし、いつからかお前を守りてェって思ってたんだわ。」
不死川さんは私の耳元でそう囁いた。くすぐったいし、恥ずかしい。でもそれより幸せで、は抱き締める力を強くした。
「愛してる、俺とずっと一緒にいやがれェ。」
「…はい!喜んで!」
私は、彼の不器用だけど人一倍優しくて、強くて…彼の全部が大好きだ。
いつか壁に迫られた時は正直焦ったけど、その時ですら胸がドキドキして顔が熱くなって、不死川さんのことで頭はいっぱいだったんだよ。
お館様に言われてから真剣に考えた結果、自分の気持ちに素直になれた。
自分の気持ちに正直になれた。
指名手配犯だった私だけど、彼と出会えるきっかけになったのだからそれもそれで良い機会だったのかも知れない。
「不死川さん、キスしても…いいですか?」
なんてあざとく聞いちゃう彼女は間違いなく
風柱は「止まんなくなるぞ」と忠告して、熱いキスをかましたのだった。
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___その頃、本部にて。
「Aは、実弥を選んだんだね。みんな、お疲れ様。よくがんばったね。」
「…不死川が、彼女。」
「あー!やってらんねぇわ!」
「不死川がAと付き合うとか俺は認めない。絶対に認めないぞ。」
各々思うことはあれど、清々しい気持ちになっていた。
「精々派手に幸せになりやがれ。」
彼女を追いかけていた熱が、鬼を殺す熱へと変わったのであった。
-完-
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Nami☆ - 面白かったです!冨岡さん推しなので、冨岡さんルートあって良かった!😄 (3月18日 9時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ヤルネコさん» すみません汗!アンケートの結果5人のオチを書いて終わると言うことになりましたので、他のルートを書く予定はございません。本当にごめんなさい! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - トモさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとかいてよかったなって心から思えます、ありがとうございます!!義勇さんに!嬉しいです!善逸のまで読んでくださるんですね汗本当に感謝でいっぱいです。これからもよろしくお願いします! (2020年4月8日 20時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ヤルネコ - 他のルートも、ぜひお願いします! (2020年4月8日 15時) (レス) id: ad493a3440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2020年3月23日 14時