【約ネバ】私達、僕達、俺達の日常【短編集】

片思い/？？？ ページ7

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片思い × ？？？

筆 ぬん


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「はは、Aここついてる。」
「え？どこ？」
「ここ、口の下あたり。」
「…。」


目の前で行われる光景にはもう慣れたはずなのに。
__どうしてこんなにも苦しいのだろう。
僕が一目惚れした人にはすでに付き合ってる人がいて、その付き合ってる人が紳士で天才、ノーマンなんだもん。

「やってるやってる。」
「あの2人って本当美男美女バカップルだよね。」

勝ち目がないだなんてわかってる。
ただ、眺めるだけでいい。

そう言い聞かせてるのに、やはり胸はチクチクする。

「僕、ちょっと違うところ行ってくる。」

後ろから「え？なんで？」と聞かれるが、聞こえないフリして違う場所へ移動する。


「はぁ…。僕何やってるんだろう…。」


冷めたご飯を口にすれば、温かいものが恋しくなる。
チラッと彼女の方をみれば、僕のことを見て心配そうな顔をしてこちらへ来ていた。


「心配で、ついてきちゃった」


ほら、またそう言って僕のことを惑わせる。
やめてくれ。君に話しかけられるだけでも心臓がうるさいのだ。


「なんでもないよ。それより、ノーマンが嫉妬しちゃうよ？」
「嫉妬…？しないよ。ノーマンもあなたのこと心配してたもん。」


___ああ。


ノーマンはこんなにも心広いのに。
こんなんだから、敵わないんだよ。



「ほら、何があったかはわからないけど戻ろう！みんなとご飯食べた方が美味しいでしょ？」



そうやって僕の腕を引く君の手を、いつか握れる日が来たら__。



「うん、ありがとう。A。」



なんて、ないものねだりはやめておこう。




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誰だったでしょうかね！
初めて書くのでドキドキでした！
そして短くてすみません！

誕生日/ノーマン→←気づいてよ/？？？

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