お前さぁ…/レイ ページ11
筆・桜木紅葉
「38度…熱か」「喉痛いんで風邪だと思う…」「そこはどっちでもいい」
うう…風邪なんていつからひいてなかっただろうか…とりあえず、レイと同棲し始めてはひいてないから、一年は病気すらしてないってことか…
「なにかほしいのある?」「冷たいのなんかちょうだい…」
その瞬間、彼の手がおでこを触る。いや、確かに雪の王国に住んでたのかってぐらい冷たいけど私が欲しいのは氷枕とかそういうのなんだけど出来ればアイスがいい。
ちなみに、こうやって早口で喋ってるように見えるのは実際異常なスピードで文章を頭の中で考えているからだ。そうしてないとリアル顔から火が出る状態になりそう。自分でもわかるぐらい顔が赤い。どのぐらい赤いか定かではないが恥ずかしいことが彼には伝わっているだろう。分かったんなら氷枕持ってきてください。イレギュラーな恥ずかしさの前に熱いんです。
「どうだ?冷たいか?」「熱いんで氷枕的な物持ってきてください真面目に」
ふふっ、と妖美に笑う彼。もう、そんな表情しないで。いや、してもいいけど私の前だけにして。他の女の前でそんな表情したら許さないんだから。
「分かったよ、氷枕な。」そう言って、部屋を出ていく。
うちの相方、かっこよすぎ。整った顔だけでも素晴らしいのに。
【「かっこよすぎるよぉ…」そうつぶやくのも、たまにはいいでしょう?】
レイ目線
氷枕よし…部屋行くか
「A、入るぞ」「えっ…」
そこには上着を脱いだAが。まぁそこまではいい。
今は風邪をひいている。汗でもかいて拭くところだったんだろう。
「すまん、着替えてたか」「んん…大丈夫だよ、何回か見せたことあるし…」
夏の時に下着と同じ長さのシャツを着ているのを見たことがある。なんだったか…ノースリーブ?
「とりあえず、氷枕」「ありがとう…あの…」「水分か?」
顔が赤くなるA。それさえ可愛いと思ってしまう。俺、今目の前に居るのは病人だぞ。
「し、下着取ってきて…?後、体拭いてくれない…?」
相手が男ならこちらも恥ずかしくはない。
女だぞ?まずは下着だ。タンスから下着の場所を探して持ってくる、大分難しい問題。
それに加え体を拭く?相手の体に触れるし、裸体を見なければいけない。
「とりあえず寝とけ。」「う、うん…あ、変なの見ないでね」「それは難しい」「ちょっと!?」
下着なんて布だ布。布を持ってくるだけだ。
【秀才の彼の困惑と恥ずかしさの一日が始まる】
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サキ - 気づいてよって....多分、アンナですよねっ? (2020年4月29日 19時) (レス) id: 90add5d8ce (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - 愛され系ヤバいです!僕得です!他にもそういうの(愛され)書いてくれませんか? (2019年3月9日 21時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - カズハさん» ノマエマは尊いですね...!そして天然タラシのノーマンさんカッコ良いです!!ありがとうございます!!更新頑張ります!!!! (2019年3月1日 21時) (レス) id: 3562bc5832 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - すらーむすらさん» 可愛いですよね!!さすが紅葉です!!ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2019年3月1日 21時) (レス) id: 3562bc5832 (このIDを非表示/違反報告)
カズハ(プロフ) - お酒/ノーマン最高ですww絶対こんな感じだ、って思いながら読んでましたwこれからも頑張って下さい! (2019年3月1日 21時) (レス) id: ddeabf0827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん と 桜木紅葉 x他1人 | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2019年2月18日 19時