即ファボ失礼します【我妻善逸】

11.白雪姫の好きな人 ページ13

・



ある日を境に、Aちゃんはもともと可愛いのにさらに可愛くなっていった。

そしてAちゃんの友達のストーリーで

「Aの恋応援してる！」


って、書いてあったの。



…でも、決めたから。諦めないから。




episode 11「白雪姫の好きな人」




炭治郎に言われてからAちゃんのことがこんなに好きなのに、諦める理由がわからなくなった。

俺は高望みをしすぎてた。
話せるだけでも幸せだって思ってただろう。


嫉妬できることすら幸せ。でも俺はもっと高望み…ううん、目標を達成する。絶対に。



だって俺、Aちゃんのこと推しとして見れないの。ガチ恋勢になっちゃったの。





___今日は文化祭当日。



現在白雪姫の劇を見ている。


いつものAちゃんも可愛いけど、髪の毛を下ろしてるAちゃんも可愛すぎる！そして伊之助腹立つけどかっこ良いな。とんでもねえな。


みんな演技が上手いからつい引き込まれる。まるで俺もその場にいるかのような、素敵な劇だと思った。




「あぁ、なんと美しいヒメだ。」



そう言い、伊之助はAちゃんに顔を近づけた。観客は黄色い声をあげてた。くそ。



「善逸！足をバタつかせるな！」と小声で炭治郎に注意されるけど声抑えてるだけでも褒めてほしいわ。



それからAちゃんは起きて、セリフを言う。ここからは見たことがなかった。


「あら…私は…。貴方が！貴方が起こしてくれたのね。」
「はい。あまりに美しいものだからつい接吻をしてしまいました。…よければ俺とケッコンしてくれませんか？」



「王子様、起こしてくださったのにすみません。私にはすでに好きな人がいるの。」



先程まで黄色い歓声だったのに、会場は一気に静まった。


それから王子様が最後ガン泣きして会場には笑いが起こった。




「いやあ！いい劇だった！清々した！」
「善逸悪い顔してるなあ…。」




それから体育館を出たら、キャスト達が出迎えてくれていた。もちろん伊之助もAちゃんもいた。



「お、紋逸と権八郎来てたのか！」
「善逸くん炭治郎、ありがとう！見てくれたんだね。」



俺は無言で、Aちゃんの白雪姫姿シャッターを切りまくった。


Aちゃんは俺のカメラに気付いてだんだん顔を赤くしていって可愛すぎた。



((ちょ、善逸くんなにしてるの！？
((あまりにもいい劇だったから記念に…。
((おい紋逸！俺にもパシャパシャしろよ！
((嫌だね！べーっだ！


・

12.同じ思いでしょ→←続き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す