即ファボ失礼します【我妻善逸】

無言フォロー失礼します ページ1

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___現代社会はネット社会。





俺、我妻善逸はスマホの画面を見ながら奮闘していた。





「…なぁ、善逸。凄い汗垂れてるけど大丈夫か？」
「ちょっと静かにして！俺は今この指先に魂を込めてるから！」




画面に映し出される君の写真を見ては癒され、そして密かに応援しているんだ俺は。

そして彼女をついにフォローしようと思う。




「えいっ！！！」



青かった『フォローする』と言う文字が白くなり、俺は達成感に満ちていた。


ついに、ついにこの時が来てしまった。



「善逸…よくわかんないけど、おめでとう。」
「おう！ありがとう炭治郎！」




今まで好きすぎてフォローすら躊躇っていた自分にさらば。

そしてどんなに押したくても押せなかった白いハートを押して赤くする。

彼女の投稿欄は赤いハートでいっぱいになったのだ。





「…はぁあああ！！」




フォロバなんて高望みはしないよ。ただ、誰よりも早く君の投稿を見て、誰よりも早くファボするから



「覚悟しとけよ！Aちゃん！！」
「A…って隣のクラスの？」
「そう！！あの天使！！女神！！はぁあ〜これからストーリーも見れるじゃん！おっ、さっき上がってるぅ！」




上にあるAちゃんのアイコンを押せば、可愛いAちゃんの姿が見れた。

なんで俺は今までフォローすることを躊躇していたんだ。人生の八割は損してた。





そしてずっとAちゃんの画像を眺めてる時、俺の通知欄に通知が来た。




『Aさんがあなたをフォローしました』




嗚呼、神様。

なんてあなたは心優しい人なのでしょう。




「えっ！？善逸！？」
「今なら死ねる……」
　





これから俺のSNS奮闘記が始まる。





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