叶わない恋

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貴方side




これは私がまだ、小学校2年生の時。









________過去episode





どおしよ。

迷子になっちゃった。




せっかく、りょうのお家と一緒におかいものにきたのに。

ママもパパもりょうもりょうママもりょうパパもりょおのお兄ちゃんもいない。


りょおー。


りょお、、どこにいるの…？



ど、こに…いる、の？ｸﾞｽｯ



とうとう、涙が溢れてきた。


どこにも、いない。ｸﾞｽｯ





『あーれ…ここで泣いてるのはだーれーかーな？』


私は咄嗟に見上げた。



貴『け、いちゃｸﾞｽｯ』


慧『もう泣かないの！(笑)』


貴『みんな、いないｸﾞｽｯ』


慧『よし！じゃあ、俺ががみんなのところに連れて行ってあげよう！よし、行こ？』



そーやって、りょうのお兄ちゃん、慧ちゃんはおんぶしながら連れていってくれた。





慧『A。もし、何か困ったことがあったら俺か涼介が助けに来るからね。だから、心配すんなよ！』


貴『うん、慧ちゃんありがと。あ！りょお！！』



慧ちゃんは私をおろしてくれた。




貴『りょお〜！！』



涼『なに迷子になってんの(笑)はい、あげる。』



貴『あ！あんぱんまんちょこだ！！』



涼『さっき貰ったの。Aちょこすきでしょ？』



貴『うん！Aね、お菓子で1番ちょこが好き！』



涼『笑笑 いい、A？Aが迷子になったら、今度からはぜってー俺が1番に探しに行くからな。』




兄弟って似るんだな。



貴『うん！りょおの事待ってる！』



涼『よし！行くか！』ｷﾞｭ







当たり前のように涼介は手を握ってくれてたな。


いつからだろう。









私が涼介の事を"りょお"って呼ばなくなったのは。




当たり前の様に手を握られなくなったのは。







涼介のお兄ちゃんとずっと話してないのは。

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