Story7 ページ10
「お恥ずかしいところを見られてしまいましたね…。」
私はそう切り出した。
まだ、羞恥による頬の熱は治まっていなかった。
でも、何か話をしていないと余計に恥ずかしくなってしまいそうで…
「あ、えっと、今日の始球式に出ることになったAAです。よろしくお願いします。」
今日何度目かもわからない固定されてしまった挨拶をする。
山田「あ、噂で聞いてます笑山田哲人です。よろしくお願いします。」
彼は、少し笑いを含めつつそう返してくれた。
彼のことはよく知っている。
個人的に応援している選手の1人だから。
「昨年の活躍、ずっと見てました!二年連続トリプルスリーなんて、歴史に残る記録を私も見たいです…笑」
いつかのテレビ番組で、山田選手が宣言していた『二年連続トリプルスリー』。
それを聞いた時、きっと多くのファンは、その活躍を見てみたいと思ったに違いない。
山田「俺のこと、見てもらえてたなんて、嬉しいです!頑張ります。」
彼は、少し照れたように笑って、こう続けた。
山田「俺も、Aさんの踊りを何度か見たことあって…。初めて見た時、人を惹き付ける魅力があるって思いました。」
私は、少し戸惑いながら、ありがとうございます、と言った。
正直、こんな有名選手まで私のことを知っていたというのは、驚きだった。
なんて嬉しい気持ちも、次の言葉で崩れ去るのだが。
山田「だから、大人っぽい印象があったんすけど…。独り言の時は関西弁だなんて可愛い一面を見れて、何だか得したというか新鮮な気持ちです笑」
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Sky(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!!更新、頑張りますね。 (2017年5月13日 19時) (レス) id: 4b7fd3f8d2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 坂本選手も山田選手も大好きなので、どんなお話になるのかとても楽しみです!更新頑張ってください! (2017年5月13日 17時) (レス) id: 7fe63a1c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sky | 作成日時:2017年5月13日 16時