愛してる

Story3 ページ5

スタッフの皆さんはとても気さくな方ばかりだった。


A「広報担当の者です。今日はAさんの始球式練習と本番の写真を取らせていただきます。よろしくお願いしますね！」


B「お忙しいところありがとうございます。Aさんのファンで、今日来て頂いて本当に嬉しい限りです！これからも応援してます！」


沢山、声を掛けてもらえて、不安も和らいだ。


今日、ここに呼んでもらえて本当に良かったと思う。


さらに、嬉しいことに…


高橋監督も含め、何人ものスタッフさんが私のことを知ってくれていたようで、始球式練習までの間、楽しくお話することが出来た。


高橋監督「Aさん、そろそろ選手達がフリー練習に入るので、グラウンドに行きましょうか。」


「あ、はい！分かりました！」


あぁ、緊張する


心の中でまた呟いた。


でも、せっかくここまで来たんだ。


私らしく、やり抜けばきっと大丈夫。


「笑顔やで、笑顔。」


笑顔は自分も相手も楽しくさせる最大の魔法。


そう考えると、自然と気持ちが明るくなった。

Story4→←Story2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す